AmplitubeでAC30などのVOXアンプに対応したモデルは使える?
Amplitubeは、IK Multimedia社のギター/ベースアンプモデリングソフトです。
ラインナップが豊富で、FenderやOrangeなど、有名アンプメーカーの公認機材モデルが多数揃っています。
有名アンプメーカーといえば、これら以外に忘れてはならないのがVOX。
現在、実機で入手できるVOXアンプとしてはAC15やAC30があります。
Amplitubeで、これらVOXアンプに対応するモデルは使用できるのでしょうか?
1.Amplitubeで揃えられるVox系機材モデル
Amplitubeで使用できるVOX系機材モデルは、Fenderなどに比べると非常に少なく、公認モデルもありません。
VOX系機材モデルとしては以下のワウペダル、アンプ/キャビネットモデルがあります(下表、横にはみ出ている場合は横スクロールできます)。
種類 | Amplitubeモデル | 対応ベースモデル | 価格(変動する可能性あり) | 含まれているセット |
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エフェクター(STOMP)モデル | Wah 46 | Wah V846 | 14.99ユーロ/15クレジット |
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Wah 47 | Wah V847 | 14.99ユーロ/15クレジット |
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アンプモデル | British Tube 30 TB | AC30 Blue Panel | 19.99ユーロ/20クレジット |
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British Copper 30 TB | AC30 Copper Panel | 19.99ユーロ/20クレジット |
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キャビネットモデル | 2x12 Gry British Vint | AC30 2x12 | 4.99ユーロ/5クレジット |
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2x12 Open Vintage | AC30 Top Boost equipped with Jensen Blue Back 2x12 | 4.99ユーロ/5クレジット |
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いずれもIK MultimediaのオンラインショッピングアプリCustom Shopで単独/セット購入が可能です。
セットの場合、他のサイトでも購入可能な場合があります。
AC30は基本的にコンボアンプですが、Amplitubeではアンプモデルとキャビネットモデルに分かれています。
2.British Tube 30 TB (AC30 Blue Panelベース)
コントロール部は次の通りになっています。
- BASS
- TREBLE
- CUT
- SPRING REVERB
- VOLUME
これと同じコントロール部を持つ実機モデルを探しましたが、見当たりませんでした。
最も近いコントロール部を持つ実機モデルとして、AC30S1が挙げられます。
実機のAC30S1のコントロール部は次の通りになっています。
- BASS
- TREBLE
- REVERB
- VOLUME
- GAIN
実機のAC30S1ではGAINのつまみがありますが、Amplitubeモデルにはありません。
正確に言うと、Amplitubeモデルでもつまみの絵はあるのですが、固定されて調整できないようになっています。
イコライジング部分については、実機のAC30S1がTREBLE/BASSの2つ、AmplitubeモデルがTREBLE/BASS/CUTの3つと、両者でつまみの数に差があります。
このイコライジング部分の構成は、同じくTREBLE/BASS/CUTの3つのつまみがある、実機のAC30HW60に近いといえます。
コントロール部は次の通りになっています。
TOP BOOST
- (ON/OFF)
- BASS
- TREBLE
VOLUME
- NORMAL
- BRILLIANT
- VIB-TREM
- TONE
VIB TREM
- SPEED
- SWITCH(VIB/TREM)
これと同じコントロール部を持つ実機モデルを探しましたが、見当たりませんでした。
最も近いコントロール部を持つ実機モデルとして、AC30HW60が挙げられます。
実機のAC30HW60のコントロール部は次の通りになっています。
TOP BOOST回路はBRILLIANTにビルトインされています。
INPUT
- (VIB TREM/NORMAL/BRILLIANT)×(HIGH/LOW)
TONE
- TREBLE
- BASS
- CUT
VOLUME
- VIB TREM/NORMAL/BRILLIANT
VIBRATO
- SPEED
- VIB TREM
実機のAC30HW60では、VIB TREM/NORMAL/BRILLIANTとHIGH/LOWの組み合わせの合計6インプット構成となっています。
対して、Amplitubeモデルではそのような入力端子切替部分は存在しません。
TOP BOOSTのON/OFF切替、VOLUMEのNORMAL/BRILLIANT/VIB-TREM各つまみで調整して、再現を試みることになります。
また、イコライジング部については、実機のAC30HW60の場合、TREBLE/BASS/CUTの3つのつまみで調整する形になります。
これに対してAmplitubeでは、TOP BOOSTのBASS/TREBLE、VOLUMEのTONE、の3つのつまみで調整することになります。
つまみの数こそ同じですが、実機と同じ感覚で調整できるかは不明です。
なお、TOP BOOSTをOFFした場合は、調整しろがVOLUMEのTONEのみになります。
4.最後に
VOXアンプには憧れがあり、AC30系のAmplitubeモデルも、Fenderの公認アンプモデルなどに比べると安いのですが、今回紹介したAmpltubeモデル2つとも未だ購入していません。
ここまで見てきた通り、AmplitubeにおけるVOXアンプモデルは、公認ではないためか、あまり実機と整合がとれておらず、今一つ手が伸びないんですよね。
そんなわけで「そのうち公認モデルが出たりしないかなぁ」と思って、買い渋っているという状態です。
とはいえ、無料TRYは可能なので、気になる方は一度、Custom Shopでチェックしてみてもよいのではないでしょうか。