これは予想外?メロディで楽曲検索可能な「弾いちゃお検索」の検索ヒット率(洋楽)
楽曲を検索したいとき「メロディはわかっているけど、曲名やアーティスト名がわからない」ということはありませんか?
曲名もアーティスト名もわからなければ、キーワード検索もできず、もどかしいですよね?
そんなときにおすすめなのが、ヤマハの「弾いちゃお検索」です。
これは、サイト上の鍵盤でメロディを弾いて楽曲検索ができるというもので、会員登録不要、しかも無料で利用できます。
素晴らしい!
ですが、同時に次のような疑問が湧きあがってくるのではないでしょうか?
- 「そんなにうまく目的の曲が見つかるものなのか?」
- 「検索するために何かコツ的なものが必要なのではないか?」
そこで、今回は私がビートルズ(洋楽の代表的バンドの一つ)の27曲を対象に、この「弾いちゃお検索」(Web版)の検索精度を簡易に検証してみた結果と、その結果見えてきた検索のコツ的なものについてお伝えします。
最初に結論を言っておくと、この弾いちゃお検索、
- ヒット率はかなり高い
- 候補を絞りきれないこともある
といった特徴があります。
それでは詳しくみていきましょう!
1.弾いちゃお検索の簡易精度検証
以下の条件で、弾いちゃお検索(Web版)の簡易精度検証を行いました。
- 対象:「ザ・ビートルズ1」収録の27曲
- 弾くメロディ:冒頭の歌メロ(主旋律)
- 判定基準:以下の通り
- 〇:検索ヒットした
- △:少しメロディを変えて検索ヒットした
- ×:検索ヒットしなかった
検証結果を以下の表に示します。
No | 曲名 | 判定結果 | 備考 |
---|---|---|---|
1 | Love Me do | 〇 | |
2 | From Me To You | 〇 | |
3 | She Loves You | 〇 | |
4 | I Want To Hold Your Hand | 〇 | |
5 | Can't Buy Me Love | 〇 | |
6 | A Hard Day's Night | 〇 | |
7 | I Feel Fine | 〇 | |
8 | Eight Days A Week | 〇 | |
9 | Ticket To Ride | 〇 | |
10 | Help! | 〇 | |
11 | Yesterday | 〇 | |
12 | Day Tripper | 〇 | |
13 | We Can Work It Out | 〇 | |
14 | Paperback Writer | 〇 | |
15 | Yellow Submarine | 〇 | |
16 | Eleanor Rigby | 〇 | |
17 | Penny Lane | 〇 | |
18 | All You Need Is Love | × | |
19 | Hello, Goodbye | 〇 | |
20 | Lady Madonna | △ | |
21 | Hey Jude | 〇 | |
22 | Get Back | 〇 | |
23 | The Ballad Of John And Yoko | 〇 | 候補が多い |
24 | Something | 〇 | |
25 | Come Together | 〇 | |
26 | Let It Be | 〇 | |
27 | The Long And Winding Road | 〇 |
ご覧の通り、検索ヒット曲数は26曲で、ほぼ全曲、検索ヒットさせることができました。
以下、△となっている20曲目「Lady Madonna」と、候補が多い(絞り切れない)23曲目「The Ballad Of John And Yoko」について少し詳しく説明します。
20曲目「Lady Madonna」は、私が思っているものから一部メロディを変えて、ようやく検索ヒットさせることができました。
どこを変えたかというと、出だしのフレーズChildren at your feat
の「at」に相当する音程です。
確かに、この部分は原曲でも経過音的な扱いで、音程はいささか曖昧な印象があります。
23曲目「The Ballad Of John And Yoko」は、検索ヒットさせることはできましたが、その他候補の表示が多く、つまりは候補が絞り切れないという結果になりました。
実は、弾いちゃお検索で入力できるメロディの長さには限りがあり、それ以上弾き続けても入力されないという仕様になっています。
この限界まで弾き続けても、他の候補が山ほどある(しかも目的の曲はかなり下の方・・・)という状況で、少なくとも冒頭の歌メロを弾いて、この曲を検索するのは難しいと感じました。
以上のように、27曲を検索する形で、弾いちゃお検索の検索精度を検証する中で、次のような認識を持ちました。
- 弾きすぎると検索ヒットしにくくなる
- 複雑なメロディは避けた方が無難
- 候補が絞り切れないこともある
1番目の「弾きすぎると検索ヒットしにくくなる」について。
弾くメロディが長くなるほど、メロディ間違いが生じて検索ヒットしなくなる可能性が高まります。
特に、うろ覚えの場合は、下手に長くメロディを入力するよりも、ある程度の長さにとどめて、都度表示される候補を確認していくという方法をとるのがよいでしょう。
2番目の「複雑なメロディは避けた方が無難」について。
今回は検証ということで、原曲を知った上で検索しているので、入力途中でメロディがわからなくなっても、原曲を改めて聴き直して確認することができます。
しかし、未知の曲の場合、そのような手法が使えないので、メロディ間違いによって検索ヒットしなくなる可能性があります。
ですので、他の部分でもっと簡単なメロディを覚えているなら、そちらを入力した方が間違いが少なくて検索ヒット率も高まると思われます。
2.弾いちゃお検索のヒット率を高めるコツ
以上の検証結果を踏まえると、弾いちゃお検索の検索ヒット率を高めるコツとしては次の3点が挙げられます(Web版で確認)。
- 覚えているメロディのうち、簡単なものから試す
- 覚えているメロディのうち、繰り返しの少ないものから試す
- 弾きすぎない(候補を確認しながら弾き進めていく)
1番目と2番目は、弾くメロディ部分の選び方です。
そもそも楽曲検索している時点で、その曲のメロディをそこまで詳しく覚えているというケースは少ないかもしれませんが、それでもできるだけ厳選を心がけた方がよいでしょう。
まず、簡単なメロディの方が、メロディ間違いをしにくくなり、間違いによる検索ヒット率低下のリスクを抑えられます。
また、入力できるメロディの長さには限りがあるので、繰り返しの少ないメロディを入力する方が、入力パターンに特徴が出て、候補を絞り込める可能性が高くなります。
3番目の「弾きすぎない(候補を確認しながら弾き進めていく)」について。
弾いちゃお検索では、メロディを入力していく度に、候補一覧に表示される曲の内容が変わっていきます。
ですので、ある程度候補曲数が絞れた時点で、思っている曲が候補一覧に現われていないかどうかを、試聴などによって確かめていく方が、見逃しが少ないと思います。
もし、候補一覧になければ、メロディ間違いをしてしまった可能性もあるので、メロディを削って再度候補を確認するのがよいでしょう。
3.最後に
以上、メロディから楽曲検索できるサービス「弾いちゃお検索」(Web版)の簡易精度検証結果と、検索ヒット率を高めるコツをメインにお伝えしてきました。
「ザ・ビートルズ1」に収録された27曲を検索すると、一部、検索ヒットの仕方に難があったものの、検索ヒット曲数は26曲と、ほぼ全曲検索ヒットするという結果になりました。
今回の検証結果を踏まえると、検索ヒット率を高めるコツとしては、次の3点が挙げられます(Web版で確認)。
- 覚えているメロディのうち、簡単なものから試す
- 覚えているメロディのうち、繰り返しの少ないものから試す
- 弾きすぎない(候補を確認しながら弾き進めていく)
今回の記事を参考に、思い出せそうで思い出せないあの曲を、弾いちゃお検索で検索してみてはいかがでしょうか?