BIG UP!で音楽配信申請して審査に落ちた理由

(写真はイメージです)

今回は、私が実際に経験した「BIG UP!での審査落ち」と、それを踏まえた対策を中心にお伝えします。

特にこんな方おススメの内容です。

  • BIG UP!審査落ちた実例知りたい
  • BIG UP!審査についての対策知りたい

今回、審査落ちた理由は、配信申請時に「商品名(英語)」と「タイトル(英語)」に入力した「Ya-Tsugi-Baya (Rapid Succession)」に対して

バージョン名が含まれている可能性」を指摘されたため

です。

原題は「Ya-Tsugi-Baya」で、「矢継ぎ早」という日本語のローマ字表記をベースにしたものです。

BIG UP!では、商品名(アルバム、EPなどのタイトル)や曲タイトルについて、「商品名(英語)」、「タイトル(英語)」という入力項目があり、これらの項目には原題に対応する英語表記を入力することになっています。

今回、英語表記の方は、わかりやすくするため、「矢継ぎ早」の英訳「Rapid Succession」を括弧書きで追加した「Ya-Tsugi-Baya (Rapid Succession)」としたのですが、

どうもそれが仇になったようです・・・

というわけで、今回得られた結論は以下の通りです。

  • 商品名タイトルに「括弧」や「バージョン名のように思われそうな語」が含まれていると「バージョン名が含まれている可能性」を指摘されて審査落ちする可能性あり
  • (対策)「括弧」や「バージョン名のように思われそうな語」の含まれた商品名タイトル極力避ける

「括弧」はバージョン名を示す際に一般的によく使われる記号なので、このような審査落ちリスクを回避するためには使わない方がよいでしょう。

また「括弧」はなくとも、「バージョン名のように思われそうな語」が入っていると、これまた審査落ちリスクが高まると思われますので、こちらも避けた方がよいかと思います。

それでは以下、詳しくみていきましょう!

1.問題の経緯

冒頭で少しお伝えしましたが、今回問題となったのは私の「Ya-Tsugi-Baya」という曲です。

この「Ya-Tsugi-Baya」という商品名及びタイトルは「矢継ぎ早」という日本語のローマ字表記をベースにしたものです。

1回審査落ちした後、再申請を行い、2023年2月4日に無事リリースされました。

今回の問題が起こった経緯を以下に示します。

  1. 「Ya-Tsugi-Baya」を配信申請(英語表記は原題の「Ya-Tsugi-Baya」も残しつつ、「矢継ぎ早」の英訳「Rapid Succession」を括弧書きで追加した「Ya-Tsugi-Baya (Rapid Succession)」)
  2. 申請から9日後に「英語表記にバージョン名が入っている可能性がある」というような内容の指摘により審査落ち
  3. 英語タイトル「Ya-Tsugi-Baya (Rapid Succession)」を原題と同じ「Ya-Tsugi-Baya」に変更して再申請
  4. 再申請から数日後に審査OKとなり、2023年2月4日に無事リリース

もし審査落ちがなければ、1月中に配信可能でしたが、審査落ち→再申請で日数を消費したために、リリースが2月にずれ込みました。

このようなリリース遅れが致命的かどうかは人それぞれですが、やはりこのような形でのリリース遅れは、少なくとも精神衛生上よろしくはないでしょう・・・

2.問題の原因と対策

指摘内容は「バージョン名が含まれている可能性」というだけで、なぜそのように指摘されたのか詳細は不明です。原因として考えられる要素としては以下2点が挙げられます。

  • 括弧

1つ目の「括弧」ですが、各種音楽サブスクで配信されている様々な曲のタイトルを見ると、バージョン名を示す際にはよく括弧が使われていることがわかります。今回は英語表記の方で括弧を使ったために、指摘された可能性が考えられます。

2つ目の「語」は、今回の場合「Rapid Succession」のことですが、この語自体は「矢継ぎ早」の英訳で、バージョン名に思われる要素はありません。ただ、BIG UP!側がこの語を「バージョン名のように」解釈した可能性も考えられます。

ですので、対策としては

括弧」や「バージョン名のように思われそうな語」の含まれた商品名タイトル極力避ける

ことが挙げられます。

3.括弧付きのタイトルについて

ここでは、原因の1つとして考えられる「括弧」の付いたタイトルについて、私のこれまでの実績と、世の中の例についてみていきます。

3-1.これまでの実績

私がこれまでBIG UP!で配信申請した曲の中で、商品名やタイトルの英語表記を「原題(日本語タイトル)+(英訳)」のスタイルにしている例として、以下が挙げられます。

  • 「Seseragi (water flow)」
  • 「Matsuri (festival)」

これらはいずれも審査OKでした。

これらの場合と今回の場合とで、何が異なるのか、よくわかりません。

強いていえば、審査OKの上記2例(「water flow」や「festival」)の場合に比べて、今回使用した「Rapid Succession」は馴染みの薄い英語ということぐらいでしょうか・・・?(確かに私も今回調べてみて初めて知った英語ではあります・・・)

3-2.世の中にある括弧付きのタイトルの例

今回色々と原因を考えているうちに「括弧付きのタイトルは世の中にたくさんあるのでは?」

と思いましたので、BIG UP!とは関係なく、世の中にリリースされている曲の中で、タイトルに括弧が含まれている曲を調査してみました。

以下がその結果(例)です。

  • 「Norwegian Wood (This Bird Has Flown)」(The Beatles)
  • 「You Know My Name (Look Up The Number)」(The Beatles)
  • 「It's Gettin' Better (Man!!)」(Oasis)
  • 「(It's Good) To Be Free」(Oasis)
  • 「ティーンエイジ・ドリーム(I~II)」(Mr.Children)
  • 「Everything (It's you)」(Mr.Children)

洋楽(The Beatles、Oasis)にも邦楽(Mr.Children)にもあります。

これらの例でいえば、バージョン名とみなされるようなものはほとんどないと思われますが、「ティーンエイジ・ドリーム(I~II)」は括弧内がローマ数字なので、このようなパターンはひょっとするとバージョン名とみなされるかもしれません。

4.バージョン名のように思われそうな語について

「『バージョン名のように思われそうな語』が含まれるタイトルも世の中にたくさんあるのでは?」

と思いましたので、BIG UP!とは関係なく、世の中にリリースされている曲の中で、タイトルに「バージョン名のように思われそうな語」が含まれている曲を調査してみました。

以下がその結果(例)です。

  • 「方程式2」(ゆず)
  • 「夏休みプロトタイプ」(Puffy)

「方程式2」の「2」、「夏休みプロトタイプ」の「プロトタイプ」(「原型」や「試作モデル」を意味する)という語が、「バージョン名のように」解釈されそうな気もします。

このようなパターンが、BIG UP!においてバージョン名とみなされるかどうかは不明ですが、やはり十分注意したいものです。

5.最後に

以上、私が実際に経験した「BIG UP!での審査落ち」と、それを踏まえた対策を中心にお伝えしてきました。

今回、審査落ちた理由は、配信申請時に「商品名(英語)」と「タイトル(英語)」に入力した「Ya-Tsugi-Baya (Rapid Succession)」に対して

バージョン名が含まれている可能性」を指摘されたため

です。

こうした指摘を受けるのを回避するための対策としては、少なくとも以下が挙げられます。

  • 括弧」や「バージョン名のように思われそうな語」の含まれた商品名タイトル極力避ける

「括弧」や「バージョン名のように思われそうな語」が必ずNGになるというわけではないと思いますが、

「バージョン名が含まれている可能性」を指摘されて審査落ちするリスクは高まるかと思いますので、強いこだわりがある場合を除いては、避けた方が無難でしょう。

今回の記事が

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  • BIG UP!審査についての対策知りたい

といった方のご参考になれば幸いです。