ウタエット プロを使ってみた感想&レビュー(防音効果など)
(写真はイメージです)
今回はボーカル防音グッズとして使える、ボーカルトレーニング器具のウタエット プロ(ウタエット系グッズの一種)を実際に使ってみた感想&レビューをお伝えします。
ウタエット系グッズには以下の通りいくつか種類がありますが、
ウタエット EX+とウタエット プロは、通常品に比べてブレスリミット機能が強化された仕様になっています。
(ウタエット(通常品)とウタエット プロの違いをもう少し知りたい方は、以下記事もあわせてどうぞ)
いずれも防音室などに比べると圧倒的に安くて魅力的ですが、「本当に使い物になるのか?」という疑問を抱く方も多いのではないでしょうか?
例えば、
- 本当に防音できるの?
- 臭いとか大丈夫?
- 使い勝手はどうなの?
といったあたり・・・
私も購入前はすごく気になっていたのですが、実際に購入して使ってみたところ、このウタエット プロは
- 防音効果→OK(話声レベル)
- 臭い→OK(それほど気にならない)
- 使い勝手→OK(収納もメンテナンスも楽)
と、三拍子揃った素晴らしいグッズであると判断しました。
このウタエット プロがあれば、カラオケやスタジオに行く時間がなくても、防音室の導入が難しくても、自宅でボイトレや歌の練習ができるようになるでしょう。
さぁ、それでは詳しくみていきましょう!
1.ウタエット プロとは
ボーカルトレーニング器具として使えるウタエット系グッズの一種です。
口をふさぐことで声の防音が行えるとともに、
付属のチューブを介して、生に近い自分の声を左耳でモニタリングすることができます。
冒頭お伝えした通り、ウタエット系グッズには、ウタエット EX+、ウタエット プロ、ウタエット(通常品)があり、
ウタエット EX+とウタエット プロは、通常品に比べてブレスリミット機能が強化された仕様になっています。
2.ウタエット プロを使ってみた
以下、実際に使ってみた感想です。
2-1.臭い、セッティング
商品箱から取り出して早速(?)、臭いを嗅いでみましたが、特別不快な臭いは感じませんでした。
ちなみに衛生面に関しては、本体のみではありますが、抗菌仕様を謳っているところも安心感があります。
続いて、セッティングの話。
ウタエット プロを使う前には、「チューブを接続する」という、ちょっとした組み立て作業があります。
といっても、毎回行う必要はなく、初回使用時と分解時(定期的に分解して洗う必要がある)のみです。
2-2.防音
最も気になる防音性能ですが、マニュアル通り、ぴったりと密着させた状態では話声レベルにまで防音可能だと感じました。
さらにいうと、以前使用していたボーカルダンパー(防音マスク)BELTBOXよりも防音効果が高いと思います。
(防音効果について詳しく知りたい方は、ウタエット プロとBELTBOXの音量差を数値的に比較した結果をまとめた、以下記事をどうぞ)
もちろん、顔とのフィッティング具合、声質には個人差があるので、万人にとってそうだとは言い切れないと思いますが・・・
ただし、BELTBOXと違って鼻を覆わないので、鼻にかかった声成分は、ほぼ防音されません。
ここはBELTBOXの方が優れている点ですね。
「ん」と鼻にかかった発音をするときなど、要注意です。
2-3.モニタリング
ウタエット プロは、下の写真に示すように、本体とイヤーパッド(フック的な部分)とをチューブでつなぎ、このイヤーパッドを左耳に装着することで、自分の声を左耳でモニタリングすることができます。
これは、以前使用していたボーカルダンパー(防音マスク)BELTBOXにはなかった機能です。
チューブ越しではありますが、防音前の声をモニタしている分、防音後の声に比べると生の自分の声に近いという感覚はあります。
しかし、狭いところで発した声をモニタしているため、フリーな状態で発する声に比べると、どうしても「こもっている」という印象を拭えません。
なお、左耳でモニタリングしたままだと、防音できているか不安になることがあります(特に初めて使用する場合)。
モニタリングは左耳のみで、モニタリングしていない右耳の方の聴こえ方で音漏れしているかどうかがわかるので、「知らない間に音漏れしている」という事態に陥る可能性は低いです。
が、夢中になって熱唱していると、気付かないことがあるかもしれないので、注意が必要です。
2-4.片付け
使用後はタオル等で開口部(呼気のかかる部分含)を拭きます。
拭いた後は、下の写真のように、巻いて束ねたチューブをハンドルのU字型部分に引っ掛け、本体の開口部を下にして置きます。
「チューブ部分、長くてわずらわしそう」と思っていましたが、このスタイルであればコンパクトに収納できます。
また、汚れが気になったときには、適時中性洗剤で洗うように、といった内容の指示があります。
やはり定期的に洗剤で洗うことは必要なようです。
とはいえ、日常的にはタオルで開口部を拭く、中性洗剤を使って洗うのは汚れが気になったとき、というレベルなので、メンテナンスもそれほどわずらわしくはないという印象です。
3.ウタエット プロ使用時の注意点
使用して間もないので、あまり多くは挙げられませんが、ひとまず次の3点は要注意だと感じました。
- チューブ接続は結構固い
- 口を活発に動かすとズレやすい
- チューブの取り扱いは慎重に
3-1.チューブ接続は結構固い
最初に本体とイヤーパッド(左耳に装着して声をモニタするもの)とをチューブで接続しますが、特にイヤーパッド側についてはチューブをはめる長さも長く、結構固く感じます。
しかし、焦らずゆっくりねじ込むようにすると、しっかり入っていきますので、無理な力を加えないようにしましょう。
3-2.口を活発に動かすとズレやすい
「アー」などと単純に発声するだけであれば、それほど問題にはなりませんが、本格的に歌詞を歌う場合には、口を活発に動かすことになります。
その際、本体を口まわりに押し当てているつもりでも、顔の肉が動くことで位置がズレて密着不十分となり、その結果音漏れしてしまう、ということが起き得ますので、しっかりと密着状態をキープするようにしましょう。
3-3.チューブの取り扱いは慎重に
チューブの耐久性は不明ですが、割と細身で、材質的にも傷つきやすそうな印象なので、周りの物品との接触には注意が必要です。
特に鋭利なものの近くには置かない方がよいでしょう。
4.最後に
以上、ウタエット プロを使用してみた感想&レビューをお伝えしてきました。
このような防音系グッズでは、防音効果、臭い、使い勝手が気になるところですが、
- 防音効果→OK(話声レベル)
- 臭い→OK(それほど気にならない)
- 使い勝手→OK(収納もメンテナンスも楽)
と、いずれも問題ないことを実際に使用して確認することができました。
ここ10か月ほど、BELTBOXを使用してきた私としては、防音性能が高く、モニタリングもできて、臭いも問題ない、こちらのウタエット プロはBELTBOXをしのぐのではないか、と思うほど素晴らしい商品でした。
もちろん、顔とのフィッティング具合、声質には個人差があるので、一概にBELTBOX<ウタエット プロとはいえないでしょうが、少なくとも私にはこちらのウタエット プロの方が合っているように思いました。
今回の記事が、ウタエット プロなどのウタエット系グッズの導入を検討されている方のご参考になれば幸いです。