「ぷりんと楽譜」のサブスク対象ラインナップ傾向を調べてみた

今回は「ぷりんと楽譜」の「アプリで楽譜見放題」(サブスクプラン)で見られる楽譜ラインナップの傾向についてお伝えします。

特にこんな方おススメの内容です。

  • ぷりんと楽譜サブスク使えるサービスなのか知りたい
  • お得に楽譜を見る方法知りたい

楽譜は、好きな曲を演奏したり、はたまたDTMなどで音源制作してカバーする場合、多少なりともヒントになったりします。

しかし、楽譜一曲分購入するのにもそれなりのお金がかかる一方、一度楽譜の内容を覚えてしまえば、その後あまり見ることがなくなってきたりもします。

これが何曲も・・・となると、何となく「もったいないかも・・・」と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか?

そこで注目すべきなのが、月々の料金定額で数多くの楽譜が見放題になる、「ぷりんと楽譜」の「アプリで楽譜見放題」(サブスクプラン)。

たくさんの曲を覚えて演奏カバー音源制作に活かしたい」という方にはよく合うサービスかと思います。

ただ、やはり気になるのはそのラインナップ

今回、そのラインナップについてざっと調査したところ、

  • J-POP多く(対象全体の60%程度)、洋楽少ない(対象全体の5%弱)
  • バンドスコア少ない(対象全体の2%弱)

といったことがわかりました(2023年3月30日調査時点)。

人によっては物足りなく感じるところかと思いますが、非常に重宝するという方もいらっしゃるかと思います。

それでは以下、詳しくみていきましよう!

1.内容別件数割合

ここでは、「アプリで楽譜見放題」対象の楽譜の内容に着目して特徴をみていきます。

件数調査にあたっては、以下に示す検索ページ(公式ページ内)を用いました。

1-1.ジャンル別、タイプ別でみたときの全体的傾向

まず、「J-POP」、「洋楽」、「歌謡曲・演歌・フォーク」、「クラシック」の4ジャンルでそれぞれ絞り込み検索したときの件数割合(「アプリで楽譜見放題」対象全件数に対する)を円グラフにしたもの(2023年3月30日調査時点)を以下に示します。

「アプリで楽譜見放題」対象のジャンル別件数割合を示す円グラフ

(4ジャンルそれぞれ別個に検索した結果のため、一部重複するもの(例えばJ-POPとしても洋楽としてもカウントされるもの)が含まれる可能性あり)

このグラフから、J-POPがかなり多く洋楽がかなり少ないことがわかります(数値としては、対象全体の60%程度がJ-POP、洋楽は5%弱)。

続いて、「バンドスコア」、「ピアノ弾き語り」、「ギター弾き語り」の3タイプでそれぞれ絞り込み検索したときの件数割合(「アプリで楽譜見放題」対象全件数に対する)を円グラフにしたもの(2023年3月30日調査時点)を以下に示します。

「アプリで楽譜見放題」対象のタイプ別件数割合を示す円グラフ

(3タイプそれぞれ別個に検索した結果のため、一部重複するもの(例えばバンドスコアとしてもピアノ弾き語りとしてもカウントされるもの)が含まれる可能性あり)

このグラフから、これら3つのタイプの楽譜はそもそも全体的に少なく、とりわけバンドスコアは非常に少ないことがわかります(数値としては対象全体の2%弱)。

1-2.各タイプ内ジャンル別内訳

「バンドスコア」、「ピアノ弾き語り」、「ギター弾き語り」、それぞれの楽譜タイプにおいて、「J-POP」、「洋楽」、「歌謡曲・演歌・フォーク」の3ジャンルでそれぞれ絞り込み検索したときの件数割合(「アプリで楽譜見放題」対象の各楽譜タイプ件数に対する)を円グラフにしたもの(2023年3月30日調査時点)に示します。

「アプリで楽譜見放題」対象であるバンドスコアのジャンル別件数割合を示す円グラフ
「アプリで楽譜見放題」対象であるピアノ弾き語りスコアのジャンル別件数割合を示す円グラフ
「アプリで楽譜見放題」対象であるギター弾き語りスコアのジャンル別件数割合を示す円グラフ

(3ジャンルそれぞれ別個に検索した結果のため、一部重複するもの(例えばJ-POPとしても洋楽としてもカウントされるもの)が含まれる可能性あり)

いずれも圧倒的にJ-POPが多く洋楽が非常に少ないことがわかります。

2.バンドスコアの例

バンドスコアは基本的に全楽器(パート)の楽譜がアンサンブル形式で書かれており、ギターやピアノでの弾き語りで必要となる情報(コード、メロディ、キーとなるフレーズ等)が豊富に含まれています。

そういう意味でも、バンドスコアは、バンド演奏にも、弾き語り演奏にも対応できるマルチな楽譜であるため、大変重宝するものです。

では、今回注目している「ぷりんと楽譜」の「アプリで楽譜見放題」で見られるバンドスコアにはどのようなものがあるのでしょうか?

ざっと調べたところ、次のようなものが見つかりました(2023年3月30日調査時点)。

  • GREEN DAY「AMERICAN IDIOT」
  • スピッツ「ロビンソン」
  • BUMP OF CHICKEN「天体観測」
  • ASIAN KUNG-FU GENERATION「リライト」

1番上に挙げたGREEN DAYのバンドスコアは、現時点(2023年3月30日調査時点)、唯一の洋楽曲バンドスコアです。

というわけで、洋楽のバンドスコアはほとんど期待できませんが、J-POPに分類され得る曲のものであれば、一度探してみる価値はありそうです。

3.最後に

以上、「ぷりんと楽譜」の「アプリで楽譜見放題」(サブスクプラン)で見られる楽譜ラインナップの傾向についてお伝えしてきました。

最後にもう一度結論をざっくり示しますと、

  • J-POP多く(対象全体の60%程度)、洋楽少ない(対象全体の5%弱)
  • バンドスコア少ない(対象全体の2%弱)

といったところです(2023年3月30日調査時点)。

バンドスコアや洋楽曲が少ないのがネックですが、「たくさんの曲を覚えて演奏カバー音源制作に活かしたい」という方にとっては、一度チェックしてみる価値があるかと思います。

今回の記事が

  • ぷりんと楽譜サブスク使えるサービスなのか知りたい
  • お得に楽譜を見る方法知りたい

といった方のご参考になれば幸いです。