Fender Made in Japanのジャガーとテレキャスを試奏してみた感想
私は既にFender系のギターを2本持っていますが、ジャガーと2本目のテレキャスターが欲しいと思い、楽器屋を覗いてみました。
そこでFender Made in Japanシリーズのジャガーとテレキャスターを試奏してきましたので、その感想をレビュー交じりでお伝えします。
1.Fender Made in Japanシリーズとは?
2017年に、Fender Japanの仕様を継承していたFender Exclusive Japanシリーズが終了し、新たにFender Japan Made in Japanシリーズが登場しました。
このFender Japan Made in Japanシリーズは、さらに以下の2つのシリーズに分けられます。
- Fender Made in Japan Traditional
- Fender Made in Japan Hybrid
どちらもルックスは伝統的なものになっていますが、「Made in Japan Traditional」は、より伝統的指向であり、「Made in Japan Hybrid」は現代的エッセンスを取り入れた仕様になっています。
例えば、指板のラディアス(指板表面カーブの緩さ)は「Made in Japan Traditional」が昔ながらの7.25”R、「Made in Japan Hybrid」が現在標準的な9.5”Rとなっています。
2.ジャガーとテレキャスターに目を付けた理由
以前の記事でもお伝えした通り、私はジャキジャキしたギターの音が好きで2年前にテレキャスターを手にしたのですが、以下の動画を見て、ジャガーのジャキジャキ感はテレキャス以上かも、と思いました。
ジャガーはサーフギターというイメージが強く、テレキャスターに比べてジャンルが限定されそうですが、こんな音が出せたら楽しそうだな、と。
テレキャスターは今持っている1本を弾き倒すというのもアリですが、色や音が異なるものをもう1本持ってみてはどうか、と。
3.試奏してみた感想
今回試奏してみたのは以下に示す2本です。
- ジャガー:Fender Made in Japan Traditional 60s Jaguar
- テレキャスター:Fender Made in Japan Hybrid 60s Telecaster
3-1.Jaguar(ジャガー)
ネックはUシェイプなので、スリムCシェイプである手持ちのテレキャスターに比べると、ネックを握ったときに太い感覚を持ちました。
指板のラディアスは7.25”Rですので、1弦15フレットでチョーキングすると予想通り音詰まりしました。
買うにしても、弦高調整してもらう必要がありそうです。
あとジャガーといえば、ローカットやらプリセットやら、スイッチがたくさんあるのも特徴の1つです。
ということで、色々いじってみたのですが、予習不足で十分チェックし切れませんでした・・・
それでもローカットの効果は感じられました。
3-2.Telecaster(テレキャスター)
どちらかといえば、今手持ちの仕様に近いTraditionalの方が本命だったのですが、ジャガーをTraditionalで試したこともあり、せっかくなのでテレキャスターはHybridを試してみることにしました。
ネックは上のジャガーと同じくUシェイプですので、同様に太いネックという印象です。
Hybridなので指板のラディアスは9.5”R、1弦15フレットでチョーキングしても音詰まりがありません。
また、このHybridタイプのテレキャスターのもう1つの特徴は、ピックアップか4-way、つまり4種類の音が出せること。
ピックアップ自体は2つなのですが、リアとフロントのミックスパターンとして、リア-フロント直列、リア-フロント並列の2種類が選べるようになっています。
ということで、2種類のミックスパターンを試してみましたが、直列、並列の違いはよくわかりませんでした。
また、ミックス時の音量は直列、並列とも、リア、フロント単独時に比べて少し小さめに感じました。
あまりアンプをいじらず、クリーントーンのまま確認したので、もう少し音を作りこめば色々見えたのかもしれません。
あと、テレキャスターの特徴といえば、ボリュームのハイパスコンデンサーがデフォルトで付いていること(そうでないものもありますが、手持ちのTL62-US踏襲モデルでは付いています)。
ハイパスコンデンサーの付いていない通常の状態では、ボリュームを絞ると音がこもる傾向にありますが、このハイパスコンデンサーを付けていると、ボリュームを絞ると高音域が強調される傾向が得られます。
テレキャスターにハイパスコンデンサーは必須と考えているので、ボリュームを絞って確認。
期待通り、ボリュームを絞っていくにつれて、高音域が強調されていく結果となりました。