DTM打ち込み用にIK Multimedia社のキーボード(鍵盤)iRig Keys Universalを購入してみた感想
1年以上前から漠然と考えていたキーボード(鍵盤)購入を、今月初めにようやく実行に移しました。
今回購入したのはIK Multimedia社のiRig Keys Universal。
まだまだ使いこなせてはいませんが、現時点の感想を書いてみます。
1.キーボード(鍵盤)が必要な理由
なぜ私が「キーボード(鍵盤)が欲しい」と思ったか。
ピアノが弾けるので、単純に鍵盤を弾きたいというのもありますが、DTMで打ち込みをする場合、やはりマウスでカチカチやって音符を並べていくのは時間がかかるなぁと思ったのが主な理由です。
あと、曲作りをするとき、頭で考えたコードとメロディーの運びを、実際に鳴らして確かめながら譜面に記録していくという作業をするのですが、これをマウスクリックだけでやろうとすると、やはり時間がかかります。
というわけで、DTMにはキーボード(鍵盤)が必要という結論に(今更ながら)達したわけです。
2.iRig Keys Universalを選んだ理由
で、PC入力可能なキーボード(鍵盤)を探すわけですが、昨今色んなメーカーの色んな機種のキーボード(鍵盤)が出回っているので、調べれば調べるほど決められなくなってくるわけです。
それで1年以上あっという間に過ぎてしまいました(実際には検討する時間もろくにとらずにここまで来てしまったという感じですが)。
この状況を打破して、キーボード(鍵盤)をスパッと決めるために、まずは以下の通り、選定条件をリストアップしました。
・持ち運び可能かつマルチデバイス対応
・音源を持たないもの
・コードとメロディーを同時に弾けること
これらの条件を全て満たすキーボード(鍵盤)として見つかったのが、iRig Keys Universalでした。
以下、これら3つの条件について少し詳しく説明します。
2-1.持ち運び可能かつマルチデバイス対応
基本的には自宅で使用しますが、持ち運び可能、かつ、スマホにも接続可能であれば、どこでも弾けるようになるというのは魅力です。
今時点、具体的に使う予定はありませんが、一応この点は押さえておこうかと。
2-2.音源を持たないもの
DTM用でPCに接続して使うので、キーボード(鍵盤)本体に音源は要らないかな、と。 その分、少しでも安くなれば尚良し。
2-3.コードとメロディーが同時に弾けること
上でも書きましたが、曲作りのときにはコードとメロディーの運びを実際に鳴らして確かめる作業をします。
この際、左手でコード(あるいはルート)を鳴らしながら、右手でメロディーを弾ければ、作業がはかどります。
こうしたスタイルで弾く場合、ある程度鍵盤数が多い方がやりやすいです。
持ち運び性重視で小型のものとしては、25鍵タイプがよく見受けられますが、これだと2オクターブ分しかないので、弾いているうちにすぐコードとメロディーがぶつかってしまい、よろしくありません。
一方、4オクターブ分弾ける49鍵タイプであれば、コードとメロディーも十分離して弾くことができるので、ストレスなく弾くことができます。
が、その分どうしてもサイズが大きくなってしまうので、今度は持ち運びがつらくなってきます。
その点、今回私が購入したiRig Keys Universalは、これら25鍵と49鍵のちょうど間、37鍵という絶妙な鍵盤数なので、演奏性と持ち運び性の両立が期待できます。
3.良かった点
3-1.設定は意外と簡単だった
この手のキーボード(鍵盤)を買うのは初めてなので、「キーボード(鍵盤)をPCにつないですぐに音が出てくれるだろうか?」という漠然とした不安を抱いていました。
しかしそれは杞憂で、以下の手順で難なく音を鳴らせました。
PCをオンライン状態にしておく
↓
キーボード(鍵盤)をPC接続
↓
(自動)ドライバーインストール
↓
DAWソフトを立ち上げ、キーボード(鍵盤)入力ソースにiRig Keys Universalを設定
↓
適当に音源を割り当ててキーボード(鍵盤)を弾く(ここで音が鳴る)
3-2.ミニ鍵盤でも意外に弾ける
iRig Keys Universalは、標準よりも少し鍵盤幅が小さいミニ鍵盤サイズを採用しています。
一般に、ミニ鍵盤サイズは弾きにくいという声をよく耳にしますが、私の場合、さほど抵抗なく弾くことができました。
大したプレイをしていないからかもしれませんが、個人的には慣れだけの問題ではないかと思います。
3-3.軽くてコンパクト
まだ持ち運んではいませんが、iRig Keys Universalが届いた時は、「本当にキーボード(鍵盤)?」と思ってしまうほど軽く、PCの前に置いても邪魔にならないくらいコンパクトでした。
4.いまいちな点
4-1.鍵盤のタッチに違和感
こればかりは触ってみなければわかりませんが、鍵盤から手を離したときの戻りが速く、軽すぎる印象を持ちました。
4-2.鍵盤スプリットができない
鍵盤スプリットとは、鍵盤の左側と右側を分けて使うことです。
これは購入前から認識していたことですが、鍵盤の左側と右側とで異なるオクターブ設定にしたり、別々のチャンネル(トラック)に録音したりするといったことができません。
音域幅の広いパターンを一度に入力する時は、片手パートずつ弾いて対応するしかなさそうです。
4-3.設定ボタンの感触が頼りない
オクターブ設定などは鍵盤の上にあるボタンを操作して行うのですが、ボタンの感触がフニャッとしていて、長く使っていると経年劣化で接触不良になりそうな感があります(これも杞憂であればよいですが)。
5.最後に
少々長くなってしまいましたが、iRig Keys Universalは操作、設定も簡単で、私のように初めてキーボード(鍵盤)を買う人にもおすすめです(キーボード(鍵盤)単体で使いたい人を除く)。
使い込んでいくうちに気づいたことがあれば、また記事にしたいと思います。