Audiostockで審査落ち!才能を疑う前に確認したい3つのポイント

個人でもロイヤリティーフリーのBGM、効果音、ボイス、歌を販売できるAudiostock

私もAudiostockでBGMを3曲リリースしている状態ですが、Audiostockで自分の音源を置いてもらうためには、Audiostock側の審査を突破する必要があります。

この審査はなかなか厳しく、悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

渾身の楽曲があっさり審査落ちして「自分の才能はこんなものか」と嘆いてしまったり・・・

今回は、これまでに何度か審査落ちを経験している私が、Audiostockの厳しい審査にあたって注意すべき盲点についてお伝えします。

1.見落としがちな3つの盲点

Audiostockの審査をパスするためには、一定のクオリティが必要とされています。

そのため、審査落ちしたときにはまず楽曲、音質に目を向ける人が多いかと思います。

ですが、楽曲、音質以前に見直すべき点として、以下3つの点が挙げられます。

  • (楽曲説明)一行説明と曲の内容が合っているか
  • (タグ)不適切なタグが設定されていないか
  • (残響処理)ループ仕様音源でも末尾が切れていないか

2.楽曲説明とタグ

私がAudiostockでリリースしたBGMの中に「Something New」という曲があります。

実はこの曲、一度審査落ちしており、軽微な音源修正と、楽曲説明及びタグの変更でようやく審査通過となりました。 以下、楽曲説明とタグの変更内容を抜粋的に示します。

<修正前>
  • 楽曲説明(一行説明):切なくメロウなエレピで奏でるバラード
  • タグ:エレピ、切ない、その他複数
<修正後(現在)>
  • 楽曲説明(一行説明):ゆったりとしたエレピ曲
  • タグ:エレピ

軽微な音源修正というのは、局所的な音価やフレーズの修正で、楽曲クオリティや音質を大きく左右するものではないため、楽曲説明とタグが審査落ちの主要因ではないか、と考えています。

というわけで、以下、この曲を例に楽曲説明、タグで注意したい点などを説明していきます。

2-1.一行説明と曲の内容が合っているか

一行説明というのは、楽曲を検索したときに事実上のタイトルとして表示されるものです。

一般的な曲のタイトルというのは個人で自由につけられる分、必ずしもどんな曲なのかイメージできるものとは限りません。

この曲のタイトル自体は「Something New」ですが、これでは曲のイメージも使い方もわかりませんね。

BGMなどの音素材を探している人にとっては、一目でどんな音源なのか判断できた方がよいので、このような仕様になっていると考えられます。

従って、この一行説明は重要であり、一行説明と曲の内容が合っていないと、審査落ちする可能性が高いと考えられます。

他の修正(変更)箇所もあるので、一概には言えないかもしれませんが、変更前の一行説明に含まれていた「切なく」や「メロウ」という表現は主観的なもので、今回はAudiostock側のセンスと合わず「不適切」とされて、審査落ちの一因となった可能性があります。

もっとも、変更後の一行説明にある「ゆったりとした」という表現も、テンポ(BPM)によっては微妙なところになる可能性があります。

今回はBPM70と、Andanteレベルのテンポであったため、不適切とはみなされなかったのでしょう。

2-2.不適切なタグが設定されていないか

Audiostockの楽曲登録画面では、不適切なタグを多数入力している場合、審査不合格となることがありますのでご注意ください。という注意書きがあります。

タグを多くつけるほど、検索でヒットしやすくなると考えられるので、ついつい欲張って多くのタグをつけてしまいがちですが、吟味してある程度絞るようにした方がよいでしょう。

「多数」の基準については、「楽器」「ジャンル」のカテゴリーのみ(目安:3個程度)と示されています。 他のカテゴリーについては目安が示されていませんが、同じように3個程度に抑えておいた方が無難かもしれません。

「不適切」の基準には曖昧で主観的なものがあり、これまたAudiostock側のセンスと合っていなければなりません。

上の「Something New」の例では、1回目には用途面含めてタグを複数入力していましたが、結局「エレピ」というタグ1つとしました。

「エレピ」は楽器名なので主観的要素はありません

これなら文句はないでしょう。

なお、私の経験上、今回のような曲の説明やタグが原因と思われる場合でも、審査落ちの理由としては単に品質が一定の基準を満たしていないとしか通知(メール)されないように思われます。

これが当たっているとすると、まさに盲点ですので気をつけましょう。

3.ループ仕様音源の処理方法

これも盲点でした。

ループ仕様なので「後ろと前がつながるようにしなければならない」とばかり思っていました。

そのため、通常なら行うところの末尾の残響処理をせずに投稿して、審査落ちを食らいました

確かに、ループ仕様とはいえ、いつかはループ終了しますから、その終了時に音がぶつ切れになっていると問題ですね。

思い至りませんでした・・・

とはいえ、ループ仕様の場合、残響処理で無音部分(フェードアウトで実質聴こえない部分も含む)が多いと、ループさせたときに違和感が生じることが多いですので、短時間フェードアウトで済ませるのがおすすめです。

このように短時間フェードアウトさせて無事審査を通過したのが以下の音源です。

なお、この手の審査落ちの場合、その理由は比較的明確に通知(メール)されるので、対処はしやすいはずです。

4.最後に

Audiostockの審査は厳しいですが、登録内容を修正&変更しての再審査は可能なので、審査落ちしたらあきらめずに楽曲説明、タグ、音源を見直してリトライしましょう!