イケベ楽器店でのギターリペア依頼を体験してみた感想
(写真はイメージです)
今回はイケベ楽器店(プレミアムギターズ(心斎橋))でエレキギターリペアを実際に依頼してみたときの体験から、
- リペアに出して良かったと思うこと
- リペア利用にあたっての注意点
- リペア依頼内容と結果の例
を中心にお伝えします。

ズバリ、こんな方に特におススメの内容です。
- イケベのリペアの評判が気になる
- 楽器をリペアに出すべきか迷っている
- 楽器をリペアに出したいが何となくハードルが高そう
楽器のリペア、一度も出したことがないときは、何となく「ハードルが高いなぁ」と思っていたのですが、
いざ出してみると「出して良かったな」と思いました。
リペアに出して良かったと思うことを2つほど挙げると
- 満足できる仕上がりになった
- 自分で調整する手間を省けた
といったところでしょうか。
ただ、一度リペアに出すと、これまでの経験上、10日~1.5か月ぐらいは返ってこないことになるので(さらにいうと、店から完了の連絡をもらっても、その時点ですぐ受け取れるとは限らなかったりもするので)、
使い方としては
しばらく弾かなくても問題ないギターをリペアに出す
というのがおススメです。
ともあれ、以下、詳しくみていきましょう!
1.リペアに出して良かったと思うこと
冒頭でも少しお伝えしましたが、以下2点挙げられます。
- 満足できる仕上がりになった
- 自分で調整する手間を省けた
リペアに出そうとしたとき、楽器を店まで運んだり、依頼内容をまとめて伝えたりする手間を考えると、
「リペア、面倒だなぁ」
と思ってしまいがちですが、
調整の難しさを考えると、自分でやる方が面倒なことが多いので、結果的にリペアに出した方がお得だと思います。
特に、
- 楽器の状態は気になるが、メンテ作業そのものにあまり興味はない
- 楽器演奏できればOK
というような人には、リペア依頼という運用が向いているかと思います。
2.リペア利用にあたっての注意点
利用にあたっての注意点として以下3点が挙げられます。
- 仕上がりまで時間がかかる
- 要望はしっかり伝えた方が良い
- 預けるギターケースの中身を事前に確認する必要あり
2-1.仕上がりまで時間がかかる
私が2017~2019年に心斎橋店で依頼していた頃の経験では、ギターを預けてから完了連絡を受けるまで大体10日~2週間程度で、混んでいたりすると、1.5か月ぐらいかかることもあります。
そのあたりは読めないので、
使い方としては
しばらく弾かなくても問題ないギターをリペアに出す
というのがおススメです。
2-2.要望はしっかり伝えた方が良い
私の経験上、特に失敗はありませんでしたが、せっかくリペアに出すのですから、やってもらいたいことは詳しく伝えた方が良いでしょう。
もっとも、リペアの専門知識があまりない場合は、どうしてもざっくりした要望になりがちで、逆に店員さんの方から詳しい要望を聞かれることも多いかと思います。
そんな詳しいところを聞かれたときに
「そこまで詳しくはわからないなぁ」
と思っても、そのわからないことを聞いて相談するようなスタンスで会話していくと、要望も段々具体化していくかと思います。
また、一度そうしたやり取りを体験すると、次からのリペア時にもスムーズに依頼ができるようになって、リペアに対する心理的ハードルも下がることになるでしょう。
2-3.預けるギターケースの中身を事前に確認する必要あり
あまりにピンポイント過ぎる注意点かもしれませんが、
リペアに出すときは、ギターケースも預けることになることが多いかと思います(私の場合は毎回そうでした)。
このとき、ギターケースのポケットなどに、貴重品や普段使いのケーブルなどが入ったままだと、預けた後、こちらが困ることになります。
また、店側としても、リペアに不要な物まで預かって、紛失や破損のリスクを増やしたくはないと思います。
ですので、お互いのためにもギターケースの中身を事前に確認しておく必要があるといえます。
3.リペア依頼内容と結果の例
これまで、リペアに出して良かったと思うこと、注意点について述べてきましたが、
具体的にリペアでどういった内容を依頼して、どういう結果になるのか、気になる方もいらっしゃるでしょう。
そこで、ここでは、私が2017~2018年にイケベ楽器店(プレミアムギターズ(心斎橋))で手持ちのギター(ストラトキャスター、テレキャスター)をリペア依頼したときの話を少しご紹介していこうと思います。
3-1.ストラトキャスターのリペア依頼例
購入から一度もリペアに出さずに10年以上経過していたトレモロアーム付きのストラトキャスターです。
初回リペアに出したときの依頼内容は以下のようなものでした(他にもあったかもしれませんが、メインのものを抜粋)。
- フローティング状態(アップアーミングが可能な状態)になるセッティングにしてほしい
- アーミングによるチューニング狂いを抑えてほしい
1つ目の「フローティング状態」については、
太さは同じながら異なる商品の弦に交換したときに、これまで維持できていたフローティング状態が崩れ、アップアーミングができない状態になってしまったことによるものです。
リペアの結果、得られた効果は次の通りです。
- 希望通りのフローティング状態が得られた
- アーミングによるチューニング狂いが改善(完全には抑制しきれなかったが)
- ギター生音が劇的に良くなった
リペアの主目的であったフローティング状態は問題なく、チューニング狂いも改善できただけでひとまず満足でした。
しかし、3つ目に挙げたように、ギター生音が劇的に良くなったのは思わぬ収穫でした。
特に、高音弦ハイポジションの音のアタック感が増して、パキパキとしたいい感じの鳴りが得られたのです。
詳細な理由はわかりませんが、弾いた感覚からすると「リペア前に比べて弦高が低くなっているためではないか」と思いました。
恐らくこれが適正な弦高セッティングなのでしょう。
3-2.テレキャスターのリペア依頼例
こちらは購入から2年足らずでしたが、次のような依頼内容でリペアに出しました(他にもあったかもしれませんが、メインのものを抜粋)。
- 本体ボリューム0でも音が鳴るのを改善してほしい
- 高音弦ハイポジションのチョーキング音詰まりを改善してほしい
その結果、得られた効果は次の通りです。
- ボリューム問題解消
- チョーキング音詰まり改善
いずれも改善できて満足でした。
チョーキング音詰まりは、このテレキャスターが7.25”Rという、カーブのきついフレットであるために生じていた問題でした。
この構造上では、完全に詰まらないようにするのは難しいとのことで、ギリギリの絶妙な調整をしていただきました。
もっとも、多少詰まり気味の方が、渋い鳴りのチョーキング音になったりして、味わい深かったりもするので、この絶妙な感じは好きだったりします。
このあたりの適度さから外れ、あからさまに音が減衰するのはよろしくないと思いますが(だからこそのリペアなわけですが)・・・
4.最後に
以上、イケベ楽器店でギターリペアを実際に依頼してみたときの体験から、
- リペアに出して良かったと思うこと
- リペア利用にあたっての注意点
- リペア依頼内容と結果の例
を中心にお伝えしてきました。
最後にざっと結論を述べますと、
良かったと思うことは、
- 満足できる仕上がりになった
- 自分で調整する手間を省けた
といったところ。
注意点は
- 仕上がりまで時間がかかる
- 要望はしっかり伝えた方が良い
- 預けるギターケースの中身を事前に確認する必要あり
といったところです。
私が依頼した内容の例としては
- トレモロアームの傾斜度の調整
- 本体ボリューム不具合の是正
- チョーキング音詰まりの改善
といったものがあり、その結果はいずれも満足のいくものでした。
また、直接依頼した内容ではありませんが、何年もリペアに出していなかったギターが、リペアによって劇的に鳴りの良いギターになったことには感動しました。
今回の記事が
- イケベのリペアの評判が気になる
- 楽器をリペアに出すべきか迷っている
- 楽器をリペアに出したいが何となくハードルが高そう
といった方の参考になれば幸いです。
