【損しない!】Amplitubeのスマートな買い方

IK Multimedia社のギター/ベースアンプモデリング・ソフトウェアのAmplitube

MarshallFenderOrangeAmpegなど、機材モデルのラインナップが豊富で、夢が広がるのですが、難点は商品体系がやや複雑であること。

公式ページを覗いてみたものの、「どれをどのように買えばよいのか」がわからず、悩んでいる方も多いのではないでしょうか?

私も4年弱Amplitubeを使い続けていますが、未だに「複雑だなぁ」と思っています。

というわけで今回は、Amplitubeのその豊富過ぎるラインナップの中から、本当に必要なものだけを揃えるスマートな買い方を考えてみました。

1.Amplitubeで機材モデルを揃える3つの方法

Amplitube自体は、無料で導入できます。

無料でも一通りの機材モデルが揃っているので、オーディオインターフェースがあればアンプの音を鳴らすことは可能です。

しかし、使える機材モデルの種類が少なく、またこのソフトウェアの目玉であるメーカー公認モデルは含まれていないため、物足りなく思えるかもしれません。

コレクションを充実化させるためには、買い物が必要になります。

Amplitubeの買い方には、大きく分けて次の3つがあります。

  • 単品モデルを買う
  • Collectionシリーズを買う
  • セットモノを買う

1-1.単品モデルを買う

Amplitubeでは、アンプ、キャビネット、エフェクター、マイクといった機材の単品モデルが用意されています。

この単品モデルは、Custom Shopという、IK Multimedia社のオンラインショッピングアプリをPCにインストールすることで、購入することができます。

このCustom Shop自体は、無料で入手できます。

1-2.Collectionシリーズを買う

単品モデルを、あるコンセプトの元に集めた「Collectionシリーズ」があります。

「Collectionシリーズ」の例としては、Fender社の公認機材モデルを集めた「Fender Collection」、Jimi Hendrixの使用機材をコンセプトにした「Amplitube Jimi Hendrix」などがあります。

一部、Collectionシリーズでしか入手できないモデルも存在する可能性があります。

1-3.セットモノを買う

「Collectionシリーズ」とは違って、特定のコンセプトを持たないものの、複数の単品モデルやCollectionシリーズを含んだセットモノがあります。

このセットモノには、Amplitube MAXAmplitube 4 DeluxeAmplitube 4があります。

内容の充実度(と価格)は、Amplitube MAX > Amplitube 4 Deluxe > Amplitube 4という関係になっています。

最上位のAmplitube MAXには、複数のCollectionシリーズも含まれています。

一部、これらのセットでしか入手できない機材モデルも存在しますが、そのような限定モデルのためだけにセットを買うのは、割高になる可能性が高いので、今回の議論の対象外とします。

2.Amplitubeで損しないための基本的な買い方方針

購入するモデルが少なければ、Collectionシリーズやセットモノを買うのは割高になります。

購入するモデルが多い場合、その内容によってはCollectionシリーズやセットモノを購入した方がお得になる可能性があります。

なお、Collectionシリーズやセットモノについては、しばしば割引セールを実施しています。

これらの事情を踏まえると、以下のような方針で検討すれば、損しない買い物ができるのではないでしょうか。

  • セール情報をチェック(急がない場合はセール実施を待つのもアリ)
  • Custom Shop(無料)を導入する
  • 欲しいアンプ、キャビネット、その他機材のモデルをリストアップ、またはCollectionの中身をチェック
  • 欲しいモデル、Collectionを決める
  • 欲しいモデルとCollectionが、Amplitube 4, Amplitube 4 Deluxe、Amplitube MAXに含まれているかをチェック
  • 欲しいモデルとCollection(各セットモノに含まれているもの)の合計金額と、各セットモノの金額を比較
  • セットの方が安い、あるいはわずかな差であればセットを購入

3.まずは欲しい単独モデル、Collectionシリーズをリストアップ

単独モデル、Collectionシリーズの価格、内容を調べるには、Custom Shopを利用するのが便利です。

Custom Shopは、会員登録すれば無料でダウンロード、インストールできます。

気になるモデルがあれば、無料お試し(TRY)も可能です。

無料TRYの条件は以下の通りです。

  • TRY申し込み時点から連続72時間使用可能
  • 同じ機材の再TRYは、無料TRY後6週間経過後に可能

モデルのリストアップは、次のような方法で行うとよいでしょう。

  • Custom Shopで、頭の中にあるメーカー名や機材名を入力して検索
  • Custom Shopで、Collectionシリーズの中身を調査

同じメーカーの単品モデルが多くリストアップされた場合、Collectionシリーズの購入を検討した方がよいでしょう。

例えば、Fender社公認のアンプモデルは約25ユーロ、キャビネットモデルは約10ユーロなので、1アンプセットあたり約35ユーロとなります。

一方、Fender社公認の機材モデルを集めたFender Collectionは通常約100ユーロなので、Fender Collectionに含まれるアンプセットを3つ以上購入する場合は、Fender Collectionの購入がお得になります(2019年1月現在)。

あるいは、単独購入とCollectionシリーズの金額差がわずかな場合、後々後悔しないように、今のうちにCollectionで機材モデルを押さえておく、という考えもアリです。

4.欲しいものが決まったらセット購入がお得かどうかを検討

単品モデルCollectionシリーズをリストアップしたら、それらがAmplitube 4、Amplitube 4 DeluxeAmplitube MAXの各セットモノに含まれているかどうかを確認します。

セットに含まれていない単品モデルやCollectionシリーズは、単独購入するしかありません。

そのため、まずはリストアップした単品モデルCollectionシリーズのうち、これらセットモノに含まれているものの合計額を算出します。

次いで、その合計額と、Amplitube 4Amplitube 4 DeluxeAmplitube MAXの各セットの金額とを比較します。

Collectionシリーズの検討と同様、単独購入の合計額がセット金額を上回ればセット購入、上回らないがわずかな差である場合は、後々のことを考えてセット購入検討の余地あり、です。

5.まとめ

IK Multimedia社のAmplitubeは、アンプ、キャビネット、エフェクター、マイク等、各機材モデルのラインナップが豊富で素晴らしいのですが、夢ばかりが広がって、どれを買えばよいのかがわからなくなりがちです。

今回の記事が、Amplitubeの導入や機材モデルの拡充などを検討されている方のご参考になれば幸いです。