変拍子が印象的なキラーチューン~FLOWER FLOWERの「パワフル」~

以前、Twitterでこんなツイートをしました。

FLOWER FLOWERの「パワフル」(アルバムスポットライト」に収録)という曲を聴いて、「おおっ」と思ったときのツイートです。

このとき、言いたいことはたくさんあったのですが、Twitterの140文字制約のもとでは、それらを「ドラマティック」の一言に集約する他ありませんでした。

しかし、語りたいものは語りたい!

というわけで、今回はFLOWER FLOWERの「パワフル」の聴きどころを存分にお伝えしたいと思います。

1.イントロ~1番サビ

せわしなく動くピアノと変拍子が特徴のイントロ

この演奏のまま歌が入ります。

サウンドと歌詞が一体となって、人の列の中でもがく主人公の様子が浮かんできます。

そしてこの激しいAメロから一転、静かなBメロに流れ込みます。

歌詞の視点も、列という外面的なものから、頭の中という内面的なものへと切り替わります。

そしてサビへ。

この曲のBPMは高めなので、疾走系かと思いきや、まさかのハーフテンポ

重たい感じ。

そうくるか~

確かにこれもアリといえばアリだが、もっと突き抜けて欲しいような・・・

初めて聴いたとき、そう感じました。

2巡目には本来テンポに復帰しますが、このハーフテンポを含む分、1番サビは少し抑制的な印象です。

しかし、ここでのこうした抑制が、後の曲展開に活きてきます

2.2番Aメロ~2番サビ

1番サビ終了後、再び先のイントロパターンへ。

1番同様、そのままAメロになだれ込む形ですが、1番のときよりもドラムの手数(てかず)が多く、その勢いは一層激しさを増しています

その後のBメロも、1番のときに比べると動きがあり、曲展開にメリハリが感じられます。

そして2番のサビ

1番よりも短い間(ま)で、かつシンコペーションで勢いよく突入、今度は最初から本来テンポで疾走します。

ハーフテンポで始まる、幾分抑制的な1番サビの存在のおかげで、ここでの解放感が増しています

いわゆるカタルシス効果ですね。

3.Cメロ~ラスト

2番サビが終了すると、一瞬静かになった後、短いギターソロが入ります。

そして、力強くAコードが鳴らされ「この後どこに向かうんだ?」と思ったら・・・

転調してCメロへ

もうこの展開がカッコよすぎてたまりません!

歌詞も世界の中心と続き、視界が一気に広がります

そしてCメロ終盤、上昇していくコード進行の中でゆけを連呼した後、ラストサビへ。

ラストサビは半音上がります

いや~盛り上げますね~

しかも、ラストサビ終盤は変拍子(4+3拍子)の挿入頻度も多くなって、歌メロの間(ま)が詰まる分、切迫感も増しています

このテンションをキープしたまま、最後はジャーンと終わります。

4.最後に

百文は一聴に如かず。

そんなことは百も承知ですが、より多くの人にこの曲を知ってもらいたいので、構わず書きました。

YoutubeでMV(公式)が無料で見られますので、ぜひチェックしてみて下さい!

CDではアルバムスポットライト」に収録されています。