変拍子が印象的なキラーチューン~FLOWER FLOWERの「パワフル」~
以前、Twitterでこんなツイートをしました。
#FLOWERFLOWER の「パワフル」を、今更ながら初めて聴きましたが、抜群にカッコいいですね!
— 八雲橋かつなり (@Katsunari89) 2019年1月3日
変拍子とドラマティックな曲展開が特に魅力的。
個人的には、ソロ時代の「Rolling star」や「Highway chance」以上の衝撃です。https://t.co/kp5j6mn3We#YUI
FLOWER FLOWERの「パワフル」(アルバム「スポットライト」に収録)という曲を聴いて、「おおっ」と思ったときのツイートです。
このとき、言いたいことはたくさんあったのですが、Twitterの140文字制約のもとでは、それらを「ドラマティック」の一言に集約する他ありませんでした。
しかし、語りたいものは語りたい!
というわけで、今回はFLOWER FLOWERの「パワフル」の聴きどころを存分にお伝えしたいと思います。
1.イントロ~1番サビ
せわしなく動くピアノと変拍子が特徴のイントロ。
この演奏のまま歌が入ります。
サウンドと歌詞が一体となって、人の列の中でもがく主人公の様子が浮かんできます。
そしてこの激しいAメロから一転、静かなBメロに流れ込みます。
歌詞の視点も、列という外面的なものから、頭の中という内面的なものへと切り替わります。
そしてサビへ。
この曲のBPMは高めなので、疾走系かと思いきや、まさかのハーフテンポ。
重たい感じ。
そうくるか~
確かにこれもアリといえばアリだが、もっと突き抜けて欲しいような・・・
初めて聴いたとき、そう感じました。
2巡目には本来テンポに復帰しますが、このハーフテンポを含む分、1番サビは少し抑制的な印象です。
しかし、ここでのこうした抑制が、後の曲展開に活きてきます。
2.2番Aメロ~2番サビ
1番サビ終了後、再び先のイントロパターンへ。
1番同様、そのままAメロになだれ込む形ですが、1番のときよりもドラムの手数(てかず)が多く、その勢いは一層激しさを増しています。
その後のBメロも、1番のときに比べると動きがあり、曲展開にメリハリが感じられます。
そして2番のサビ。
1番よりも短い間(ま)で、かつシンコペーションで勢いよく突入、今度は最初から本来テンポで疾走します。
ハーフテンポで始まる、幾分抑制的な1番サビの存在のおかげで、ここでの解放感が増しています。
いわゆるカタルシス効果ですね。
3.Cメロ~ラスト
2番サビが終了すると、一瞬静かになった後、短いギターソロが入ります。
そして、力強くAコードが鳴らされ「この後どこに向かうんだ?」と思ったら・・・
転調してCメロへ。
もうこの展開がカッコよすぎてたまりません!
歌詞も世界の中心~
と続き、視界が一気に広がります。
そしてCメロ終盤、上昇していくコード進行の中でゆけ
を連呼した後、ラストサビへ。
ラストサビは半音上がります。
いや~盛り上げますね~
しかも、ラストサビ終盤は変拍子(4+3拍子)の挿入頻度も多くなって、歌メロの間(ま)が詰まる分、切迫感も増しています。
このテンションをキープしたまま、最後はジャーンと終わります。
4.最後に
百文は一聴に如かず。
そんなことは百も承知ですが、より多くの人にこの曲を知ってもらいたいので、構わず書きました。
YoutubeでMV(公式)が無料で見られますので、ぜひチェックしてみて下さい!
CDではアルバム「スポットライト」に収録されています。