2019年5月ノエルギャラガー来日に向けて、アルバム「Who Built The Moon?」を聴こう!
2019年5月、Noel Gallagher's High Flying Birdsが来日します!
ライヴのために!
しかもフェスではなくワンマン公演!
特に最近、新たにリリースしたアルバムがあるというわけではありませんので、現時点の最新フルアルバムである3rdアルバム「Who Built The Moon?」(2017年リリース)からの曲中心のセットリストになると思われます。
「ライヴに行きたいが、まだこのアルバムを聴いていない」という方は、今のうちにこの「Who Built The Moon?」を予習しておくのもアリではないでしょうか?というわけで、今回はこの3rdアルパム「Who Built The Moon?」の概要、個人的に推す曲などを紹介します。
1.概要
2017年にリリースされたこのアルバム(CD)には、主に以下の4種類のバージョンがあります。
- 通常盤(輸入)
- Deluxe盤(輸入):ブックレット付き
- 通常盤(国内):日本盤限定ボーナス・トラック付き
- 初回生産限定盤(国内):日本盤限定ボーナス・トラック&ブックレット&DVD付き
なお、いずれも12曲目は世界ボーナス・トラックとなっています。
と書くと、「ボーナス・トラックのないバージョンは??」という疑問を持たれることでしょう。
しかし、この曲の入っていないバージョンが見つかりませんでしたので、4種類のバージョンとしました。
ちなみに私は最も曲数の多い「初回生産限定盤(国内)」を購入しました。
また、この「Who Built The Moon?」は、以下のストリーミングサービスでも聴けます(AWAはトップページへのリンク、AWA以外はアルバムへのリンクです)。
いずれも日本盤限定ボーナス・トラックは含まれていませんが、12曲目の世界ボーナス・トラックは含まれています。
- Youtube Music(無料&ログインなしで視聴可能)
- Spotify
- AWA
- Apple Music
で、肝心の内容の方ですが、オアシス時代のアルバムとも過去2作のアルバムとも大きく異なり、エレクトロニカ要素の強いものになっています。
エレクトリックに傾倒したマイルスデイヴィスの音を「電化マイルス」と呼ぶならば、このアルバムの音はまさに「電化ノエル」といったところでしょう。
2.個人的イチオシ曲3選
どの曲もそれぞれに聴きどころがあるのですが、ここでは個人的に突出していると感じる3曲を挙げてみます。
2-1.(2曲目)Holy Mountain
半ばインスト的な1曲目から間髪入れずに始まるダンサブルな一曲。
歌も冒頭からDance, dance
と始まり、サビでもShe danced, she danced
というフレーズが登場し、ことさらdance
が強調されています。
まさにこのアルバムの新境地ぶりを象徴するかのようです。
ブラスセクション、ビーチボーイズを思わせるバックコーラスも相まって、いつになくゴキゲンな雰囲気に仕上がっています。
Youtubeで公式のリリックビデオが見られます(以下リンク)。
2-2.(5曲目)She Taught Me How To Fly
これまた前曲から間髪いれずに始まるダンサブルな一曲。
2曲目の「Holy Mountain」は8ビート基調でしたが、こちらは16ビート基調となっています。
歌メロにシンクロするかのように後ろで鳴るシンセ音がきれいで印象的です。
Youtubeで公式のリリックビデオが見られます(以下リンク)。
2-3.(7曲目)Black & White Sunshine
上の2曲は、Noel Gallagher's High Flying Birds史上、類を見ないほどのダンサブルチューンでしたが、こちらはアナログ色の強いロックサウンドの曲です。
古参のファンには、この曲で聴けるようなサウンドが落ち着くかもしれません。
クリアーなサウンドで奏でられるギターフレーズが印象的なA&Bメロ部分と、ワイルドでロック色の濃いコードワークを前面に押し出したCメロ部分との対比も面白いです。
Youtubeで公式のリリックビデオが見られます(以下リンク)。
3.ボーナス・トラック
2では、個人的にイチオシの3曲を本編から挙げましたが、ボーナス・トラック2曲についても触れておきます。
3-1.(12曲目)Dead In The Water (Live at RTE 2FM Studios, Dublin)
アコースティックギターとピアノをバックに抒情的に歌い上げられる、スローで寂しげな一曲です。
まさに「Dead In The Water」という雰囲気です。
出だしは静かですが、後半はギターもピアノも力強くなり、聴きこんでいると、こちらも段々と気持ちが高揚していくのを感じます。
Youtubeで公式のリリックビデオが見られます(以下リンク)。
3-2.(13曲目)God Help Us All
こちらもアコースティックスタイルですが、前曲「Dead In The Water」とは打って変わって、終始アップテンポで力強い一曲です。
Youtubeで公式のリリックビデオが見られます(以下リンク)。
なお、Youtube上のタイトルは「~Demo」となっていますが、私にはアルバム収録版との違いがわかりませんでした。
4.最後に
以上、Noel Gallagher's High Flying Birdsの3rdアルバム「Who Built The Moon?」をざっくりと紹介してきました。
このアルバムを聴いて思いましたが、Noel Gallagher's High Flying Birdsの歴代アルバムには、同様の傾向のものがない、つまり毎回サウンドが変化している、と。
1stはオアシスにも通じる伝統的なアナログロックサウンド中心、2ndではブラスセクションを大胆にフィーチャー、そしてこの3rdではエレクトロニカへの接近という、目まぐるしいほどの変幻ぶり。
オアシスの音を期待し過ぎると、戸惑いが生じてしまうかもしれません。
しかし、「うん?」と思いながらも聴き続けてみると、新たな発見があったりして、感性の幅が広がっていくのではないか、と思います。
どんどん変化し続けるNoel Gallagher's High Flying Birds、今後も目が離せませんね。
それでは!