【新曲紹介】歪みながらも爽やかなギターインスト曲「Seaside City」
私、八雲橋かつなりの新曲「Seaside City」が、各社音楽ストリーミング/ダウンロード配信サイト&YouTubeにて配信開始となりました!
今回リリースしたのは、
ジャキっとしたギターと騒がしいローファイサウンドを特徴としながらも、
少し爽やかなテイストも加えた、
シンプルなガレージロックの一曲です。
形容が少々長くなりました・・・
各社音楽配信サービスで取り扱っていますが、YouTubeやYouTube Musicでは無料プランでもフルでお聴きいただけます。
この記事では、この新曲「Seaside City」について
- 曲の聴きどころ
- 曲の聴きどころができるまで
といった点を中心にお伝えしていきます!
1.曲の聴きどころ
まずは曲の基本情報を。
- テンポ(BPM):140
- 長さ:3:01
3分程度と短め、曲構成も変化は少なくシンプル。
しかも最後数十秒ほどはフェードアウト区間なので、
一回聴いただけでは少し物足りず、何度もリピートしたくなるぐらいかもしれません。
その中で私イチオシの聴きどころは次のようなところです。
- ざらついた質感のリズムギター
- 爽やかで海っぽい印象を与えるギターアルペジオ
- 一体感のあるサウンドプロダクション
2.「曲の聴きどころ」ができるまで
ここでは、上で挙げた「曲の聴きどころ」の制作経緯や方法をお伝えしていきます。
と、その前に、今回の使用楽器、音源の情報を示します。- ギター:テレキャスター(Fender Exclusive Japan Classic 60s Tele USA Pickups)&ストラトキャスター(Fender USA Jeff Beck Stratocaster)
- ベース:Electric Bass(ACID付属ソフトシンセ音源)
- ドラム:Radio Rock Commercial(ACID Loops)
リズムギターはテレキャスターメイン、リードギター(アルペジオなど)はストラトキャスターです。
「テレキャスターメイン」と言ったのは、終わりの方のミュートピッキングのみストラトキャスターであるためです。
テレキャスターで録るべきでしたが、「録ろう」と思ったのが、ストラトキャスターでの録音中のことだったので、そのままストラトキャスターで録ってしまいました。
それをトラックに載せてみたところ、特に違和感はなかったので、そのまま「採用」と相成った次第です・・・
さて、そろそろ上で挙げた3つの聴きどころについて、順に説明していきたいと思います。
2-1.ざらついた質感のリズムギター
テレキャスターでジャキジャキと鳴るようにクランチサウンドを作り、パワーコードをかき鳴らして仕上げました・・・
というと、いつもと変わらないように思いますが、今回はこれに少しブーミーなテイストを加えました。
といってもエフェクトなどではなく、プレイスタイルの工夫によるものですが。
普通、パワーコードは、低音側では5-6弦、高音側では4-5弦を使って鳴らすことが多いと思います。
が、今回は意図的に5-6弦で押し通しました。
高音側のパワーコードを4-5弦よりも太い5-6弦で鳴らすことで、太くてブーミーなテイストを醸し出すことができました。
こうして聴きどころの一つ
- 「ざらついた質感のリズムギター」
が出来上がったというわけです。
低音側も高音側も5-6弦で押し通すことによって、低音側⇔高音側移動時のスライド音もバンバン入るようになりますが、そこもまた気に入っています。
2-2.爽やかで海っぽい印象を与えるギターアルペジオ
こちらはテレキャスターではなく、ストラトキャスターです。
前から持っているギターですが、実は、現在の活動形態でのリリース曲に使うのは初めて。
当初、リードギターもテレキャスターで弾いていたのですが、もっと爽やかにしたいな、と思いまして・・・
それで、
- 爽やかって何だろう?
- 例えばサーフっぽい感じ?
- あの古きよき60年代風の?
などと掘り下げて考えていくうち、
「ストラトキャスターのリア+センターピックアップのクランチサウンドに、コーラスをかける」
というスタイルに思い至りました。
この音で試しに弾いて合わせてみたところ、これが実によく曲調とサウンドにマッチしました。
ただ、そのままだと、リズムギターと帯域が被って聴きづらく感じたので、リードギターの方を大胆にローカットして、浮かない程度に音の分離を図りました。
こうして、聴きどころの一つ
- 「爽やかで海っぽい印象を与えるギターアルペジオ」
が完成したというわけです。
2-3.一体感のあるサウンドプロダクション
一体感の演出に貢献しているのは、以下2つの要素と考えています。
- ギターをセンターに配置
- 歪んだベース音源を使用
通常、ギターの定位は左右に振ることが多いと思いますが、今回は敢えてセンターに配置してみました(リズムもリードも)。
ベースの方は当初、歪ませるつもりは全くありませんでしたが、ACID Pro 8付属のソフトシンセ音源「Electric Bass」で音色を探していたところ、
現在聴けるような歪んだベース音が見つかりました。
「どんなもんだろう?」と思い、試しに合わせてみると
「何と、リズムギターが引き立っているではないか!」
という確かな手応えが・・・
すぐさまこの音色を採用することに決めました。
こうして、
- ドラム/ベース/ギター全てセンター配置
- 歪んだベース音とギター音のコラボ
という2つの要素が絡み合うことにより、
- 「一体感のあるサウンドプロダクション」
が実現しました。
3.最後に
以上、今回リリースした楽曲について、「聴きどころ」とその制作過程や方法を中心にお伝えしてきました。
今回も制作を通して学ぶことがいろいろありました。
以下はその抜粋です。
- シンプルな分、こだわりが強くなって作業濃度が高まり制作時間が長くなることがある
- ベースの音色次第でギターサウンドの印象も随分変わる
- ギターをリズム隊と同じセンターに配置することで一体感が増す
「シンプルな構成で長さも短い曲の割に、えらく時間がかかったな~」
というのが制作直後の感想です。
しかし、その甲斐あって、リピート欲をそそるほどの納得感ある仕上がりとなり、満足しています。
冒頭でもお伝えしましたが、今回制作した「Seaside City」は、各社音楽配信サービス&YouTubeで取り扱っており、YouTubeやYouTube Musicでは無料プランでもフルでお聴きいただくことができます。