dTVで洋楽は見られる?~海外アーティスト20組の動画配信ラインナップを調査~

最近、「~放題」のサブスクリプションサービスがますます流行ってきていますね。

サブスクリプションといえば、定額制動画配信サービスもその1つです。

定額制動画配信サービスには様々なものがありますが、特に「音楽に強い」という印象が強いのが「dTV」。

月額550円(税込)と安価ながら、様々なアーティストMV(ミュージックビデオ)、ライヴ映像などが多数見放題、というお得なサービスです(調査時点(2020年4月24日)の内容)。

パッと覗いて調べていくと、邦楽系アーティストの動画が大量に配信されていることがわかります。

ただ、あなたがもし洋楽を聴く人であった場合、

「邦楽(J-Pop,J-Rock等)は確かに多そうだけど、洋楽はどこまであるのだろうか?

疑問が浮かんでくるのではないでしょうか?

私もそう思いました。

そこで、今回は私が特によく聴いている洋楽アーティストを中心に、

  • dTVでそもそも配信があるのか
  • どのような動画dTV配信されているのか?

といった点を調査してみた結果をお伝えします。

先に結論を少しざっとお伝えしておきましょう。

  • やはり全体的に洋楽は少なめ
  • カラオケは比較的多い
  • 一部アーティストのMVはかなり充実している

確かに邦楽に比べると豊富とはいえませんが、全くないわけではありません。

それでは、以下詳しくみていきましょう!

1.ラインナップ概要

(調査時点(2020年4月24日)の内容であり、今後変更の可能性があります)

まずは私が特によく聴いている洋楽アーティストについて、動画の有無や種類を調べてみた結果です。

dTVにおける洋楽アーティスト配信ラインナップ調査結果
アーティスト名 配信有無 MV LIVE LIVE(楽曲ごと) カラオケ
The Beatles 1 0 0 多数
The Rolling Stones 7 0 1 6
The Who 11 2 0 0
The Kinks × 0 0 0 0
The Hollies × 0 0 0 0
The Zombies × 0 0 0 0
The Smoke × 0 0 0 0
Led Zeppelin 0 0 0 6
Deep Purple 2 2 0 4
Black Sabbath 1 0 0 2
Queen × 0 0 0 0
Pink Floyd × 0 0 0 0
Yes 0 1 0 0
King Crimson × 0 0 0 0
U2 38 0 2 12
Sonic Youth 14 0 0 0
Nirvana(US) 15 1 0 10
Oasis 0 0 0 16
Blur 1 1 0 3
Travis 0 0 0 1

(表についての補足説明)

  • 「配信有無」は何か1つでも配信があれば〇、そうでなければ×と表記
  • Nirvanaについては、UKにも同名のバンドがいるため、ここでは(US)と区別表記

昔から活動しているイギリスのロックバンドに偏っていて恐縮ですが(w)、これだけちょっと調べただけでも

「洋楽ってあまりなさそう・・・」

という感じがしてきますよね?

しかし、よくみて見ると以下に挙げるアーティストについては、MV(ミュージックビデオ)が10本以上配信されていたりします。

  • The Who
  • U2
  • Sonic Youth
  • Nirvana(US)

ロックバンドという以外、取り立てて共通事項もなさそうですが、以降ではこれらのアーティストの動画について、詳しく掘り下げてみていくことにしましょう!

なお、カラオケについては、あまり単独で鑑賞するものではないと思いますので、以降の話の対象外とします。

2.The Whoの配信内容

(調査時点(2020年4月24日)の内容であり、今後変更の可能性があります。)

上の表でも示した通り、LIVE2本MV11本、となっています。

The Whoは60年代から活動するベテランバンドであり、60~70年代のライヴ映像も多く残されていますが(いくつかはDVD化されてもいる)、

dTV配信されているのは2000年以降のものだけです。

1969年のウッドストック、1970年のワイト島など、現代においてもしばしば語られる往年のライヴパフォーマンスをdTVで見られたら最高なのですが、残念ながらそれはかなわないようです。

とはいえ「2000年以降のライヴがダメか」というと、そうではありません。

私は実際、2004年の初来日ライヴを観たことがあります。

音こそ現代的なものになっていましたが、ワイルドかつパワフルな演奏、ステージパフォーマンスを十二分に堪能できました。

観に行って正解でしたねぇ・・・

おっと、感慨に浸り過ぎました。

話をdTVのLIVE映像に戻します。

配信されているLIVE2本のうち、私が個人的に特に注目しているのは「Quadrophenia - Live In London」です。

私自身、アルバム「Quadrophenia(邦題:四重人格)」が好き、というのもありますが、

発表当時の70年代の環境ではステージでの再現が難しかったらしい、このアルバムのライヴ(映像)がこうして手軽に観られる

というのは実に素晴らしいことだと思います。

パッケージだとこちらでしょうか?(内容が同一なのかは不明)

続いてMVの方です。

MVとして配信されている楽曲については、

60年代から80年代まで幅広くカバーしている」

という印象を受けました。

ですので、The Whoのキャリアをざっと俯瞰する、

あるいは、あまりThe Whoに詳しくない人

どの時期のアルバムから聴けばよいのか?

探るにも、ちょうどよいラインナップといえそうです。

なお調べていて気付きましたが、MVといいながら「これ、実はライブ映像なのでは?」というものもあります。

例えば「I'm Free」のサムネイルを見ると、明らかにライヴの絵です。

これについては、ひょっとすると音源もライヴ演奏のものかもしれません(未確認なのであくまで推測ですが・・・)。

3.U2の配信内容

(調査時点(2020年4月24日)の内容であり、今後変更の可能性があります)

LIVE(楽曲ごと)が2本MV38本となっています。

今回調査した洋楽アーティストの中ではずば抜けて多いですね。

2本配信されているLIVE映像は、いずれも2015年のものと思われ(公式ページに情報がないため、タイトルから推定)、

80年代などの古いLIVE映像は配信がないようです。

個人的に80年代U2が特に好きなので、例えば「Under A Blood Red Sky」の映像などがあればよかったのですけどね・・・

さて、大量にあるMVの方ですが、配信されている楽曲については、

80年代から現代のものまで幅広くカバーしている」

という印象を受けました。

U2は80年代から現在に至るまで、音楽面だけでも変遷著しいバンドですが、

これらのMVを見ていけば、そうした変化の歩みをざっと俯瞰できるのではないでしょうか?

なお、MVについては重複する楽曲もそこそこあるようです(映像まで重複しているかは不明)。

とはいえ、重複分を除いても「MVが大量にある」という印象は変わりませんが・・・

また、U2も先ほどのThe Who同様、MVというカテゴリーながら、一部ライブ映像も含まれているように思えます

サムネイルもそうですが、タイトルにも「Live」というキーワードが入っているものが散見されますので・・・

4.Sonic Youthの配信内容

(調査時点(2020年4月24日)の内容であり、今後変更の可能性があります)

Sonic Youthについては、LIVE映像の配信が全くなく、MVのみです。

MVとして配信されている楽曲については、

90年代に発表されたものが中心」

という印象を受けました。

特に1990年のアルバム「GOO」に収録されている曲が多いように感じました。

このアルバムはSonic Youthの中でも比較的聴きやすい部類に入るアルバムで、

オルタナ方面のギターロックが好きな方に幅広くおすすめです。

5.Nirvana(US)の配信内容

(調査時点(2020年4月24日)の内容であり、今後変更の可能性があります)

LIVE1本MV15本となっています。

1本配信されているLIVE映像(配信タイトル「Live At The Paramount」)は、1991年に行われたライヴを収録したものと思われます(公式ページに情報がないため、タイトルから推定)。

パッケージだとこちらでしょうか?(内容が同一なのかは不明)

MVとして配信されている楽曲については、

アルバム「Nevermind」に収録されているものが多い

という印象を受けました。

「Nevermind」は商業的に特に大成功を収めたアルバムですので、

Nirvanaをあまり知らない方が、有名曲をざっと知るにもよいラインナップだと思います。

とはいえ、個人的にはその次のアルバム「In Utero」の曲ももっとあればよいのに、と思いますが・・・

そもそもMVがそれほどなかったりするのかもしれませんけど。

In Utero」いいですよ~、歌も演奏も臨場感たっぷりで。

こちらもオルタナ方面のギターロック好きの方に幅広くおすすめしたいですね。

6.最後に

以上、dTVで配信されている洋楽アーティスト調査結果についてお伝えしてきました。

調査を終えての結論は、次の3点にまとめられます。

  • やはり全体的に洋楽は少なめ
  • カラオケは比較的多い
  • 一部アーティストのMVはかなり充実している

「やっぱり邦楽メインなのか~」

と、少しがっかりしたところもありますが、皆無ではないですし、

月額550円(税込)(調査時点(2020年4月24日))で、音楽系映像がここまで充実しているサービスもないので、dTVは、

音楽好き向け定額制動画配信サービス(サブスク)」

として有力なのでは?

という印象を持ちました。

今回のこの記事が、

  • dTV検討している
  • dTV洋楽アーティストの映像は見られるのかどうかが気になる

といったあなたのご参考になれば幸いです。