2020年、Google Play MusicからYoutube Musicに移行、そのメリットデメリット
Youtube Musicが登場した2018年頃から、終わる、終わると散々言われながら、何だかんだで今の今まで続いてきたGoogle Play Music。
2020年内でようやく終了します。
となると、これまでGoogle Play Musicを使い続けてきた人にとっては、主に次のようなことが気になるものではないでしょうか?
- Youtube Musicに移行して本当に大丈夫なのか?
- ロッカー機能(※1)はどうなるのか?
- 移行で失うもの、できなくなることはないのか?
- Youtube Music移行で何かメリットはあるのか?
(※1)手持ちの楽曲音源を自分個人でクラウド再生するためにアップロードできる機能
私もそんな不安や疑問を抱えていた一人でしたが、最近、思い切って移行してみました。
今回は、移行を終えてみてわかったこと、感じたことを中心にお伝えしていきます。
最初に概要を述べておきますと、
- Google Play Musicからの移行自体はスムーズ
- Youtube Musicでできなくなること、不便になることは多い
といったところ。
Youtube MusicはGoogle Play Musicのロッカー機能を大方引き継いでおり、この点は安心しましたが、
アップロード済手持ち楽曲に対するインスタントミックス(※2)ができなくなっているなど、
Google Play Musicでできていたことができなくなっている印象が強く、正直微妙です。
(※2)アルバム、曲、アーティストに対して実行できる操作で、選んだものに対して似たような傾向の曲をシャッフル再生してくれる機能(いわゆるラジオ機能に近い)
ポテンシャルは高いと思うので今後に期待したいものですが・・・
ともあれ、以下、詳しくみていきましょう!
- 1.Google Play Musicから移行するには
- 2.Youtube Musicのロッカー機能
- 3.Youtube Musicでできなくなること、不便になること
- 4.Youtube Musicのメリット
- 5.最後に
1.Google Play Musicから移行するには
音楽アプリに限ったことではないですが、慣れ親しんでいたアプリから馴染みの薄いアプリに移行するのはなかなか気乗りしないかもしれません。
が、移行といっても、同じGoogleアカウントベースですから、Youtube Musicアカウント利用自体はスムーズに始められるかと思います。
やはりGoogle Play Musicユーザーにとって特に気になるのは
- Google Play Musicのロッカー機能でアップロードした楽曲音源をYoutube Musicに無事移行できるのか?
という点でしょう。
が、この点もさほど心配要りません。
以下ページの「データと音楽を移行する方法
」記載の通りに操作すれば、簡単に移行作業が行えます。
なお、移行といっても、Google Play Musicにアップロードしている楽曲がなくなる訳ではなく、
Google Play Musicが続いている限り、そちらでも引き続き再生可能です。
私も先日、数千曲程度を移行しましたが、10数分程度で完了(所要時間はネット環境などにもよると思います)、全部確認したわけではないですが、無事Youtube Musicでも聴けるようになりました。
2.Youtube Musicのロッカー機能
1では、Google Play Musicにアップロードしている曲をYoutube Musicに移行する話をしましたが、
Youtube Music自体にも、従来のGoogle Play Musicと同じようなロッカー機能があります。
「同じような」といっても、以下(Youtube Musicにおける特徴)に示すように、その使い勝手にはいくつか違いがあります。
- Music Managerを使わないので操作がシンプル
- 10万曲までアップロード可能
- アップロード後の編集ができない
2-1.Music Managerを使わないので操作がシンプル
これが一番うれしいメリットかもしれません。
Google Play Musicのロッカー機能、非常に気に入っていたのですが、楽曲をアップロードするのにMusic Managerというツールを使わなければならないのが難点でした(他の方法もありそうですが、始めたての頃にヘルプページなどを参照したところ、これがメインの方法のようでした)。
このMusic Manager、なかなかクセのあるツールで、正直未だに使うのが苦手です(2020年内でGoogle Play Music終了なのでいいですけど)・・・
Youtube Musicの場合、単純にブラウザ上で「アップロードしたい楽曲音源ファイルを選ぶだけ」なので非常に楽です。
2-2.10万曲までアップロード可能
これもYoutube Music移行のメリットですね。
Google Play Musicでは5万曲まででしたが、Youtube Musicはその倍。
もっとも、Google Play Musicですら上限に達していなかった私は、10万曲のメリットを享受できるレベルでもないですが・・・
2-3.アップロード後の編集ができない
これはデメリットですね。
一度アップロードして、事前入力した曲情報などに誤りが見つかった場合、Youtube Music側から訂正編集ができないので、一旦削除して再アップロードする必要があります。
この点、非常に面倒です。
が、Google Play Musicでも、そこまで気の利いた編集機能はそろっていなかったので、結局は
「アップロード前には入念なチェックを!」
が基本なのだと思います。
3.Youtube Musicでできなくなること、不便になること
冒頭にて「Youtube Musicでできなくなること、不便になることは多い」と述べましたが、具体的には次の2つが問題点として挙げられます。
- インスタントミックスは使えない
- キュー機能は使いづらい
3-1.インスタントミックスは使えない
曲、アルバム、アーティストを選んで、それと似た傾向の曲を流し続けてくれるという機能です。
Youtube Musicにも似たような機能として「ラジオ」機能があるのですが、
ロッカー機能を利用してアップロードした手持ち楽曲音源に対してこの機能を使っても、
他の手持ち楽曲音源の曲が選ばれることはなく、配信曲の中から選ばれるという仕様のようです(無料プランにて、PC(Web)、Androidアプリで数回ほど試行した結果)。
そのため、Google Play Musicでできていた「インスタントミックス機能を使ったラジオ的再生」が、Youtube Musicでは事実上
「手持ち楽曲音源に対してはできなくなった」(少なくとも今回確認した条件(PC(Web)/Androidアプリ@無料プラン)の場合)
という結論になりそうです。
残念ですね・・・
3-2.キュー機能は使いづらい
キューというのはいわば直近の再生リスト。
例えば「アルバム2枚を立て続けに聴こう」と思った場合、
1枚目のアルバムと2枚目のアルバムを、順に「キューに追加」すれば、2枚のアルバムが立て続けに再生されます。
が、Androidアプリに関しては少し問題が。
PC(Web)の場合、キューに追加した曲に対して「キューから削除」、つまりキュー(直近の再生リスト)からその曲を取り除くことが可能ですが、
Androidアプリでは「キューから削除」コマンドが見当たらず、そのような操作ができません。
Google Play Musicでは問題なくできていたのですが・・・
もっとも、曲のスキップは自由なので、これについての対処方法としては、
- その取り除きたい曲が巡ってきたときに「スキップ」する
ことが挙げられます。
が、キューへの「追加」操作があるなら「削除」操作も用意されているのが自然ではないでしょうか?
というわけで、この点、Google Play Musicに比べると「不便だなぁ」という印象を持ちました。
4.Youtube Musicのメリット
先ほど2において、Youtube Musicのロッカー機能に関するメリットに触れましたが、それ以外のメリットとしては、
- 無料プランでも配信曲のフル再生が可能(ラインナップの制限はある模様)
という点が挙げられます。
Google Play Musicの場合、無料プランだと(手持ちではない)配信曲の再生は全くできなかったので、この点はメリットといってよいでしょう。
Youtube Musicでは、洋楽を中心に、無料プランでもフル再生可能な曲が数多く揃っているので、お得に音楽を楽しむことができます。
5.最後に
以上、Google Play MusicからYoutube Musicに移行してみてわかったこと、感じたことを中心にお伝えしてきました。
良かったことは、
- Google Play Musicからの移行自体はスムーズ
- Youtube Musicのロッカー機能(手持ち楽曲音源の個人用アップロード)は使いやすい
といったところ。
残念なことは、
- 手持ち楽曲音源に対してラジオ的再生(似た傾向の曲をシャッフル再生)ができない
- キュー機能が使いづらい
といったところです(少なくとも、今回確認した私の使用環境においては)。
無料プランでも、
- ロッカー機能によって、手持ち楽曲音源のクラウド再生(10万曲まで)が可能
- 膨大な数の配信曲がフル再生可能
という、なかなか頼もしいYoutube Music。
今後の機能拡充や改善、なされるかどうかわかりませんが、漠然とそうした動きに期待しつつ、これからもぼちぼち使っていきたいと思います。
今回のこの記事が、Google Play MusicからYoutube Musicへの移行について、
- Youtube Musicに移行して本当に大丈夫なのか?
- ロッカー機能はどうなるのか?
- 移行で失うもの、できなくなることはないのか?
- Youtube Music移行で何かメリットはあるのか?
といったような不安や疑問を感じている方のご参考になれば幸いです。