趣味をなくす(やめる)方法
「趣味を持とう」
といった声が多く聞かれる一方で
「趣味をなくそう」
という意見もあるとか。
そもそも「趣味」の定義が人によって様々であり、その定義次第で議論も変わってくると思いますが、
「趣味」=それほど本気で取り組むわけではなく、何にもつながらない目先の楽しみ
とすれば、確かに趣味はなくした方がよさそうに思えます。
「他に本気で取り組みたい、取り組むべきことがあって、それこそが深い意味での楽しみになる」
のであれば、そちらに注力した方がよいと考えられるためです。
逆に目先の楽しみで何にもつながらなさそうに見えても、
「実は後々ライフワークにつながる」
なんてこともあり得るとは思いますが、それは「まぐれ当たり」を期待し続けるようなもので、あまり健全ではないように思う人も少なくないのではないでしょうか?
というわけで今回は「趣味をなくす(やめる)方法」の基本方針から具体的方法までお伝えしていきます。
ズバリ、こんな方に特におススメの内容です。
- 趣味をなくして(やめて)お金や時間を節約したい
- 勉強するための時間を確保したい
- 本当に大切なことにフォーカスしたい
最初に概要をお伝えしておきます。
まず「趣味をなくす(やめる)方法」の基本方針として次の2パターンがあります。
- 趣味をライフワークにする
- 趣味以外の大切なこと(本命のこと)で時間を埋める
どちらにしても、目先の楽しみを捨て去って、やるべきことに集中するスタンスが大切になってきます。
が、いきなり完全に捨て去るのは難しく、本命のことに集中するのにも一定のエネルギーが必要です。
そこで提案したいのが次の2つの方法。
- 目先の楽しみ(趣味)を時間管理する
- 本命の時間を区切る
目先の楽しみを完全に捨て去るのではなく、ダラダラ続けて時間を浪費してしまうことを防ぐぐらいにとどめ、
少し実施ハードルが高い本命の時間を短い休憩で区切って集中力を維持する。
そんな対策です。
まずはこのようなストイックな生活を楽しんでいくことから始めるのがよいでしょう。
それでは以下、詳しくみていきましょう!
1.目先の楽しみ(趣味)を時間管理する
冒頭でも挙げた対策の1つです。
これは次のような場合に有効です。
- 目先の楽しみが完全になくなるのはつらい
- 目先の楽しみを完全に捨て去る必要はない
実施上の具体的なポイントとしては次の3点。
- タイマーを使って時間管理する
- タイマーに従う意思を強く持つ
- そのようなストイックな生活を楽しむマインドを持つ
「時間管理なのでタイマー」
何のひねりもない対策ですが、時間を管理したければこれしかありません。
専用のタイマーでも、スマホのアラーム機能などでもOKです。
最初のうちは
「時間管理する(される)のは苦痛だ~」
と思うかもしれません。
私もそうです。
が、ダラダラ過ごしてしまったときのあの罪悪感を避ける、あるいは小さくするためには時間管理しかありません。
勇気をもってタイマーをセットし、なおかつそれに従う意思を強く持ちましょう。
タイマーをセットしないと始まらないですし、
タイマーを鳴らしても無視してダラダラし続けては意味がありませんから。
「どのぐらいの時間単位で区切ればよいか」は、対象とする「目先の楽しみ(趣味)」の内容次第ですが、
例えば、対象が読書、音楽鑑賞、ネットサーフィンであれば、5~15分ぐらいが目安になるでしょう。
なお、音楽の場合は「1曲だけ」というように曲数で管理するのもアリです。
ただし、その場合も「あともう1曲」などといって何曲もダラダラ聴き続けたりしないように・・・
こうして時間を管理抑制していくうちに、その「目先の楽しみ(趣味)」が完全に消え去るのであればそれで良し、
そうでなくともかなりの時間を削減して、本命の時間を十分確保できるのであれば、
「趣味をなくした(やめた)」
とまではいかずとも、「趣味をなくす(やめる)そもそもの目的」は達成したといえるでしょう。
いずれにしても継続が大切です。
楽しくないことは継続しづらいですから、このようなストイックな生活を楽しむマインドが大切です。
2.本命の時間を区切る
続いてフォーカス(集中)すべき本命の時間の過ごし方です。
ここでいう「本命の時間」というのは、
ストレートに今の趣味をなくす(やめる)方向で考えている方は「その趣味以上に大切なこと」
今の趣味をライフワークにする方向で考えている方は「そのライフワーク化した趣味の時間」
に相当します。
どちらにしても本気で過ごす時間ですから、集中力を発揮してやっていきたいものです。
本気で何かに取り組むとなると、ある程度まとまった時間が必要となることも多いですが、あまり長い時間集中力を維持できるわけでもないと思います。
例えば音楽制作(DTM)などの場合、かなり神経を使う作業が連続したりしますので、ぶっ通しでやっていると心身ともに疲れてきます。
そこでおススメしたいのがポモドーロ・テクニックという時間管理法。
これはあちこちで紹介されている手法ですが、私の認識では
- 25分作業+5分休憩を1サイクルとして繰り返す
- 数サイクルごとに長めの休憩をとる
というものです。
2つ目の「長めの休憩」の長さは正直、
「人(そのときの体調含)と状況による」
としか言えませんが、通常15分ぐらいは許されるのではないかと考えています。
このあたりはもう自分の意志と心身コンディションとの折り合いになります。
休憩を切り詰めすぎて心身を害しないように注意しましょう。
ともあれ、こうして作業時間を25分と短く区切ることによって、まとまった時間を目の前にしたときにしばしば経験する、
- 何となく作業ハードル(心理的抵抗、腰の重さ)を感じて着手が遅れてしまう
- 時間があると思って油断(ダラダラ)してしまう
といった現象の回避、あるいは軽減が図れるかと思います。
さらに、この方法だと作業の進捗によらず25分で区切るので、
「中途半端なところで作業を中断する」
ことが多くなります。
このブログ記事もしばしば「中途半端なところで作業中断」しながら書いています。
そうなると、
「その作業の続きを早くやってしまいたい」
気持ちが高まり、結果的に全体的なモチベーションも上がるので
自ずと「本命のことにフォーカス(集中)」できる状態になってきます。
もちろん個人差はあるでしょうし、同じ人でもそのときの体調、気分などによって事情が変わってくるでしょうから、
「こんな工夫自体が面倒くさい!」
と思うこと(人)もあるでしょう。
しかし、私個人の経験からすると、心身コンディションによる浮き沈みを考慮したとしても、平均的なパフォーマンスと精神衛生は上がる方向なので、少なくとも
「試してみる価値はある」
かと思います。
3.最後に
以上、「趣味をなくす(やめる)方法」について、基本方針から具体的方法までお伝えしてきました。
最後にもう一度内容をまとめます。
まず「趣味をなくす(やめる)方法」の基本方針として次の2パターンがあります。
- 趣味をライフワークにする
- 趣味以外の大切なこと(本命のこと)で時間を埋める
ここでの趣味は
「それほど本気で取り組むわけではなく、何にもつながらない目先の楽しみ」
といった意味合いであり、こうした時間をなくす、あるいは抑制するには次の2つのアプローチが有効です。
- 目先の楽しみ(趣味)を時間管理する
- 本命の時間を区切る
いずれも時間を区切って管理することになりますから、タイマー中心の生活設計になってきます・・・
というと窮屈に思われるかもしれませんが、実際は
- ダラダラ過ごしてしまったときの罪悪感を回避、あるいは低減できる
- ストイックに過ごす時間が楽しみになっていく
というメリットがあります。
そもそも「趣味をなくす(やめる)」ことは決して
「苦しい人生を歩む」
ことではありません。
「趣味をなくす(やめる)」ことを考えている人も、「苦しくなること」を望んでいるわけではなく、より深い満足感、楽しみのようなものを求めているからこそ、そうした考えに行き着いたはずです。
もちろん、多少の苦しみはあるでしょう。
例えば、朝、多少の眠気があっても振り切って起きなければならないように。
少しの眠気に負けてそのままダラダラ眠り続けてしまっては、まともな一日が始まりません。
ゆえに、眠気に打ち勝って起きるわけです(そもそも目覚めのよい睡眠の追求が大切ですが)。
起きて初めて一日が始まる。
一日を始めて初めて楽しみも生じる。
それと同じように、多少の苦しみに打ち勝つ必要は当然あります。
その苦しみをなるべく小さくする工夫もまた必要ですが、初めから万事「苦痛レス」などということはあり得ません。
今回の記事が、
- 趣味をなくして(やめて)お金や時間を節約したい
- 勉強するための時間を確保したい
- 本当に大切なことにフォーカスしたい
といった方のご参考になれば幸いです。