「「3つの音」だけで最高の声になるボイストレーニング ゴルジャメソード入門」を約7か月間実践してみた感想
(写真はイメージです)
今回は「「3つの音」だけで最高の声になるボイストレーニング ゴルジャメソード入門」をメインに、約7か月間実際にボイトレを続けてみて感じた効果や課題(難しさ)を中心にお伝えします。
ズバリ、こんな方に特におススメの内容です。
- ゴルジャメソード本「「3つの音」だけで最高の声になるボイストレーニング ゴルジャメソード入門」の内容が気になっている
- ゴルジャメソードの効果を知りたい
- いいボイトレがないか探している
本のタイトルにある「3つの音」とは音程で、ドレミでいえば、シ・レ・ミの音。
内容としては裏声重視で、以下4つのタイプの声を発声するのが基本になります(後半になると地声~裏声をつなげたりするなどの応用メニューも出てきますが)。
- 純粋な裏声
- 支えのある裏声1
- 支えのある裏声2
- 柔らかい地声
私自身、この本をメインにしたボイトレを約7か月間続けてみて感じられた効果としては、以下2点が挙げられます。
- 声質に敏感になってきた感あり
- 本トレーニングで裏声がこなれてきたあとは(地声部分含め)歌いやすくなっていることが多い
約7か月間、それも1日平均数十分以下の練習量ということもあり、あまり劇的な効果は実感できていません。
しかし、わずかながらでもこうした効果が得られてきたので、
「少なくとも方向は間違っていないのではないか」とも思います。
対して、課題(難しさ)としては、以下5点が挙げられます。
- 「支えのある裏声2」、「柔らかい地声」が特に難しい
- その先の応用メニューはさらに難しく、現時点では到底太刀打ちできない
- 「支えのある裏声1」や「純粋な裏声」も、油断すると崩れることがある
- 同じように発声しているつもりでも、声の出方にばらつきがある
- 難しいメニューが集中している分、萎えかけることがある
この本で取り上げられている内容は一見シンプルですが、各メニューを精度良くこなすことは難しく、まさに「コアにフォーカス」してトレーニングしている感覚があります。
気休めになるような簡単なメニューがないので、萎えかけることもありますが、しかし「それだけ効率的なのだろう」とも思います。
このようなメニューに取り組み続けていく上で、効果を期待してばかりいると、もどかしさばかりが感じられて気持ちの余裕がなくなってきますから、
実践と観察を楽しむぐらいの心持ちで地道に継続していきたいものです・・・
ともあれ、以下、詳しくみていきましょう!
1.実施中のメニュー
現在私は、ゴルジャメソード本「「3つの音」だけで最高の声になるボイストレーニング ゴルジャメソード入門」をメインに、同一著者のフースラーメソード本「ボーカリストのためのフースラーメソード」のメニューも一部加えてボイトレに励んでいます。
当初はゴルジャメソード本に基づくメニューのみを実施していましたが、
ゴルジャメソード本で言われるところの「純粋な裏声」と「支えのある裏声1」を強化するために、ある時期からフースラーメソード本の方のメニューもトレーニングの冒頭に加えることにしました。
具体的には、
- フースラーメソード本の「純粋な裏声」メニューを、ゴルジャメソードの「純粋な裏声」で実施
- フースラーメソード本の「裏声の下降訓練」メニューを、ゴルジャメソードの「支えのある裏声1」で実施
- その後にゴルジャメソードのメニュー群(「純粋な裏声」、「支えのある裏声1」、「支えのある裏声2」、「柔らかい地声」の発声)に移行
といった流れです。
序盤に行うフースラーメソード本のこれら2本のメニューについては、
「純粋な裏声」メニューにおける高音の発声、「裏声の下降訓練」メニューにおける低音の発声が特に難しいのですが、
これらを最初にやっておくと、その後のゴルジャメソードのメニュー群もスムーズに進む(発声しやすくなる)ことが多いように感じています。
2.効果
まだまだ練習量の蓄積が少ないこともあって、今のところ劇的な効果の実感はありませんが、以下2点を感じています。
- 声質に敏感になってきた感あり
- 本トレーニングで裏声がこなれてきたあとは(地声部分含め)歌いやすくなっていることが多い
1つ目「声質に敏感になってきた感あり」について。
ゴルジャメソード本でも、フースラーメソード本でも、声の出し分けが大切ですから、意図した声になっているか常々確認するうちに、声質に対して敏感になってきます。
具体的には、
- 「裏声に地声成分が混じっていないか?」
- 「声にノイズが混じっていないか?」
- 「エッジ感が足りないのではないか?」
といった観点で聴き分けレベルが上がってきたように思います。
2つ目「本トレーニングで裏声がこなれてきたあとは(地声部分含め)歌いやすくなっていることが多い」について。
本トレーニングで裏声を練習した後は、
裏声がきれいに出やすくなることが多いのですが、
そのような状態で普通に歌ってみると、裏声も地声も割ときれいに、高い地声も割と楽に出すことができます。
逆にそうでないときには、裏声も地声も意図せずノイズが混じることが多く、高い地声もかなり力まないと出ないような印象です。
今までカラオケなどでよく「歌いやすい、歌いにくいの波」を感じることがありましたが、こうした点には気づきませんでした。
「まずは裏声」というのは、ゴルジャメソードでもフースラーメソードでも共通する方針ですが、
「なるほど、確かに裏声は歌声の要なのだな」と実感しました。
こうしたトレーニングを続けて、裏声を強化していくことで、普通に歌うときでも声がきれいに、楽に出る可能性が高まっていく効果があるように思います。
3.課題(難しさ)
トレーニングを続けていくうち、課題(難しさ)として感じたことには以下5点あります。
- 「支えのある裏声2」、「柔らかい地声」が特に難しい
- その先の応用メニューはさらに難しく、現時点では到底太刀打ちできない
- 「支えのある裏声1」や「純粋な裏声」も、油断すると崩れることがある
- 同じようにやっているつもりでも、声の出方にばらつきがある
- 難しいメニューが集中している分、萎えかけることがある
以下、それぞれ少し詳しく説明していきます。
3-1.「支えのある裏声2」、「柔らかい地声」が特に難しい
冒頭でも述べましたが、ゴルジャメソードでは以下4つのタイプの声を発声するのが基本です(習得は上から順に進めるのが原則)。
- 純粋な裏声
- 支えのある裏声1
- 支えのある裏声2
- 柔らかい地声
以上4タイプの声のうち、下2つ「支えのある裏声2」、「柔らかい地声」の発声は特に難しいです。
お手本は限定公開動画の形式で示されていますが、その動画を見ても(聴いても)、どうやって発声しているのか、体感レベルでわかりません(動画や本で簡単な説明はあるのですが、体感となかなか結び付きません)。
「支えのある裏声2」の方は「柔らかい地声」に比べると、ここ最近、少しは「サマ」になってきているような気もしますが、
声が弱くなると(上手く発声できないときは)「支えのある裏声1」に似てきたりもして、なかなか安定的に出せずに苦労しています。
「柔らかい地声」の方は、「「支えのある裏声2」よりも芯を強く」と思いつつ発声していますが、
なかなか「地声」といえるほど強い声にはなっていない感があり、「支えのある裏声2」以上に難しいと感じています(前ステップの「支えのある裏声2」の精度が高くないので、現時点は仕方がないのでしょうが)。
3-2.その先の応用メニューはさらに難しく、現時点では到底太刀打ちできない
応用メニューとしては、裏声と地声をつなげたり、スケール練習があったりと、バリエーションに富んでいますが、
「支えのある裏声2」や、「柔らかい地声」がなかなか安定して出ない状態では、こうした応用メニューをこなすのも困難です。
(たまにチャレンジしてみますが、「やはり難しいなぁ」、と・・・)
3-3.「支えのある裏声1」や「純粋な裏声」も、油断すると崩れることがある
「支えのある裏声2」、「柔らかい地声」に比べると、比較的出しやすいこれらの発声も、油断すると崩れてきがちです。
私の場合、「支えのある裏声1」に地声っぽい成分が混じったり、「純粋な裏声」に(「支えのある裏声1」的な)支え成分が混じったりすることがあります。
「できるようになった」
と思っても、油断せずに注意深くトレーニング実施していくことが大切だと思います。
3-4.同じように発声しているつもりでも、声の出方にばらつきがある
これは特に「支えのある裏声2」、「柔らかい地声」で顕著な傾向です。
大体の傾向として、起床から間もない時間帯よりも、しばらく経ったときの方が出やすいようには感じていますが、起床からかなり時間が経っていても出にくいときがあり、まだまだ安定しない状態です。
しかし、出にくいときには出す前から何となく
「これは出なさそうだな」
という感覚があり、やはり何らか身体状態が違うのだろうと思います。
同じような体感になるように意図しているのですが、どうすれば安定して意図通りに発声できるのか・・・
どうもコントロールしきれない要素がまだあるようです。
3-5.難しいメニューが集中している分、萎えかけることがある
このように、難しいメニューばかりということで、なかなか進歩の実感が得にくく、
時には「退歩しているのではないか?」
と思うことさえあって、
日々やっているうちに萎えかけることもあります。
これはもう、即効的な効果を期待し過ぎず、実践と観察を楽しむぐらいの心持ちで地道に継続していく他はないでしょう。
4.最後に
以上、「「3つの音」だけで最高の声になるボイストレーニング ゴルジャメソード入門」をメインに、約7か月間実際にボイトレを続けてみて感じた効果や課題(難しさ)を中心にお伝えしてきました。
序盤の1で述べた通り、同著者のフースラーメソード本「ボーカリストのためのフースラーメソード」のメニューも一部加えてはいますが、
フースラーメソード自体がゴルジャメソードと対立するものではないですし、
これらのメニューをゴルジャメソードの「純粋な裏声」、「支えのある裏声1」で発声しているので、
内容的にゴルジャメソードの範囲を大きく逸脱するものではないと思います。
さて最後にまとめを。
私自身、この本をメインにしたボイトレを約7か月間続けてみて感じられた効果としては、以下2点が挙げられます。
- 声質に敏感になってきた感あり
- 本トレーニングで裏声がこなれてきたあとは(地声部分含め)歌いやすくなっていることが多い
約7か月間、それも1日平均数十分以下の練習量ということもあり、あまり劇的な効果は実感できていません。
対して、課題(難しさ)としては、以下5点が挙げられます。
- 「支えのある裏声2」、「柔らかい地声」が特に難しい
- その先の応用メニューはさらに難しく、現時点では到底太刀打ちできない
- 「支えのある裏声1」や「純粋な裏声」も、油断すると崩れることがある
- 同じように発声しているつもりでも、声の出方にばらつきがある
- 難しいメニューが集中している分、萎えかけることがある
このように、現時点では課題の方が多いのですが、わずかながら効果も実感しつつあり、方向は間違っていないようにも思われるので、
これからもこのスタイルでボイトレを続けていこうと思います。
今回の記事が
- ゴルジャメソード本「「3つの音」だけで最高の声になるボイストレーニング ゴルジャメソード入門」の内容が気になっている
- ゴルジャメソードの効果を知りたい
- いいボイトレがないか探している
といった方のご参考になれば幸いです。