ローラーナットとロックペグで使いやすいFender USAのジェフベックモデルストラト
今回は、私が現在使用しているもう一本のギター、Fender USAのジェフベックモデルのストラトキャスターについて紹介します。
このギターは、テレキャスターを手に入れるよりもはるか昔に購入したものですが、今でも入手可能なモデル(細かい仕様は変わっているかもしれませんが)ですので、今Fender系ストラトキャスターを調べている方にも参考になるところがあるかもしれません。
1.ストラトキャスターに惹かれた理由
このジェフベックモデルのストラトキャスターを購入したのはもう十数年前になります。
当時、私はハムバッカー系のギターばかり使用していましたが、テレビやDVDでストラトキャスターを弾くギタリストのライブ映像を見ていて、「あの透き通るようなクリーントーンを出したい」と思っていました。
「ハムバッカーでもエフェクターなどを駆使すれば似た音を出せるのでは?」と無謀な(?)ことを考えていた時期もありましたが、結局断念しました。
2.ジェフベックモデルを選んだ理由
ストラトキャスターの中からジェフベックモデルを選んだ理由は、当時ジェフベックにハマっていたから、というシンプルなものです。
ジェフベックモデルのストラトキャスターには、主に以下のような優れた特徴がありますが、詳細を把握したのは購入後のことでした。
- ノイズレスピックアップの採用により、シングルコイル系の弱点であるノイズの問題を軽減
- ローラー式ナットの採用により、トレモロアーム使用時のチューニング狂いを低減
- ロックペグの採用により、チューニングの安定化 & 弦交換作業の簡単化を実現
3.ジェフベックモデルを買って良かったか?
音の面では、きれいなクリーントーンからしっかり歪ませたドライブサウンドまで、オールラウンドに対応可能なので満足しています。
あと、アンプを通さずに弾いた時の生音の鳴り方もしっかりしていて、心地よいです。
使い勝手の面では、ロックペグなので、弦交換時に弦を巻く作業が省略できる点が非常に良いです。
また、トレモロアーム使用時のチューニング狂いは、「微動だにしない」とまではいかないものの、それほど気にならないか、使用後に軽くチョーキング、アーミングする程度で対応可能なレベルです。
ただ、場合によっては、トレモロアームの調整(知識などがないと難しい作業)が必要になることもあります。
こうした難しいトレモロアーム調整など、ギターのメンテ・リペア系作業については、楽器店でやってもらうのがおススメです(特に、メンテ作業にさほど興味がない、または苦手だという場合)。
私はプレミアムギターズ(イケベ楽器店)にちょくちょくお世話になっており、このジェフベックモデルのストラトキャスターについても、トレモロアームの調整などを行ってもらった経験があります。
イケベ楽器店でのリペアについてご興味があれば、以下記事もご参考にしていただければ、と思います。
4.テレキャスター(TL62US踏襲モデル)との違い
指板のラディアス(カーブの緩さ)は9.5”Rで、テレキャスター(TL62US踏襲モデル)に比べて平たいので、1弦ハイポジションなどでチョーキングしても、テレキャスター(TL62US踏襲モデル)のような音詰まりの問題はありません。
音に関しては、ストラトキャスターの方が全体的に音が上品な印象(クリーントーンでの比較)、リアピックアップの音は両者似ていますが、ストラトキャスターの方がよりエッジの効いた音になっているように感じます。
TL62US踏襲モデルは、中音域がブースト気味のピックアップなので、そのあたりも違いに影響しているかもしれません。
あと、テレキャスターのピックアップスイッチ位置をセンターに持っていったときのジャキジャキ感は、このストラトキャスターでは出ません。
ストラトキャスターでも、ピックアップスイッチをミックス位置にもっていけば、それなりにジャキジャキした感じの音は作れますが、やはりテレキャスターとは別物になります。