DTM制作関連ファイルを容量節約して管理したい場合

DTMで何曲も作っていると、制作関連のファイルが増えてきて、いつの間にかストレージ容量圧迫している・・・

そんなこともあるのではないでしょうか?

今回は、そんな状況を少しでも改善できる方法をお伝えします。

1.DTMで特に容量を占めやすいファイルと対策方針

そもそも、インストールしているプラグイン、音源の類で既にストレージ容量を圧迫している、ということも多いですが、

制作曲が増えてくると、制作関連のデータで圧迫することも多いです。

制作関連のデータには色々ありますが、特に容量圧迫の要因になることが多いのは、

  • 非圧縮のオーディオファイル(代表的なものとしてはwavファイル)

だと思います(特にオーディオファイルを多く扱っている場合)。

もう少し細かく例示すると、次のようなファイルです。

  • オーディオ録音ファイル
  • MIDIフリーズファイル(MIDI+VSTiで生成される音をオーディオファイル化したもの)

オーディオファイルが多い場合、これら非圧縮のオーディオファイルの容量を小さくするだけでも、圧迫感低減が期待できます。

容量を小さくするための対策としては、以下2つがあります。

  • (対策1)不要部分を削除する
  • (対策2)圧縮形式のファイルに変換する

不要部分とは、無音の部分、あるいは無音ではないが制作上使わない部分です。

こうした不要部分が多い場合、対策1だけでも効果が期待できます。

そうでない場合、あるいは「不要部分は多いものの、対策1の作業が面倒な場合」は、対策2を選ぶとよいでしょう。

また、手間を惜しまないのであれば、対策1、対策2両方実施して、容量削減を徹底するのもアリです。

2.(対策1)不要部分を削除する

不要部分を削除する場合、

DAW上での頭出しを容易にするため、小節数(あるいは拍数)単位でキリよく削除するのがおススメです。

削除する方法としては、以下2つが挙げられます。

  • DAW上で削除したものを保存
  • DAWとは別の波形編集ソフト上で削除したものを保存

DAWとは別の波形編集ソフトを使う場合は、小節(あるいは拍)位置の情報がわからないことが多いので、

DAWで削除対象のサンプル時間位置を確認した上で、波形編集ソフト上でサンプル時間位置を見ながら削除するとよいでしょう。

3.(対策2)圧縮形式のファイルに変換する

以下フローチャートに基づいて進めます。

圧縮形式のファイルに変換するときの作業フローチャート

後述するように、圧縮前後で波形が変わる場合があるため、圧縮前後の波形差分の確認を含むフローとしています。

以下、フローチャートの一部について少し詳しく説明します。

3-1.ファイル圧縮(圧縮前ファイルは削除しない)

圧縮形式はflac形式がおすすめです。

というのも、(元のwavファイルが整数型でない場合に限りますが)圧縮前後で波形が変わらないためです。

mp3形式の場合、波形が変わってしまう(時間位置も変わってしまう)ことが普通で、

特に時間位置も変わってしまうというのがDAW作業において扱いにくい点です(基本的に、他のトラックとのタイミングを合わせることが重要なため)。

また、後で圧縮前後の波形差分を確認するため、この段階では圧縮前ファイルを削除せずに残しておくこともポイントの1つです。

3-2.圧縮前後の波形差分に問題がないか

flacは浮動小数点型に対応していないため、浮動小数点型のwavファイルをflacに変換すると、変換後の波形が変わり得ます。

波形の変化をどの程度問題とするかは、個々の状況と個々人の考えによるので、

「flac化(圧縮)後の波形と元波形との差分を確認し、問題ないと判断できれば圧縮結果を採用」ということでよいでしょう。

その意味で「波形が同一でなければ許容できない」という考えであれば、一律に「浮動小数点型wavファイルは圧縮対象外」とするのもアリでしょう。

なお、差分の確認方法については、以下記事が参考になるかと思います。

レンダリング(バウンス)結果、聴いて確認するだけでは、聴き逃しの不安が・・・ここではデータを活用して効率的に安心感を得る方法をお伝えします。