Audiostockの審査の厳しさをデータからうかがってみようとすると

今回は、Audiostock審査厳しさ

  • 審査提出作品数
  • 公開登録作品数

データからうかがってみようと思います。

大雑把なデータから推測するしかない以上、正確性には限界がありますが、Audiostockに審査提出する上での心構えの醸成に役立つこともあろうかと思います。

結論を先に知りたい方は、以下の目次から3に飛んでください。

1.審査提出作品数の推移

Audiostock内各作品ページの末尾の番号は、審査前の段階で提出順に付与される連番になっていると思われます。

また、各作品ページには、公開年月日が「公開日時」として記載されています。

こうしたことから、Audiostockにおける作品登録(審査前)数の増加ペースをある程度推測できそうです。

こうした考えに基づき、審査提出作品数の推移をグラフ化してみたのが以下の図です。

Audiostockにおいて審査提出された作品数(連番から推定)の推移を示すグラフ

なお、提出から作品公開までの期間は、作品によってまちまちです。

「先に提出した作品が、後に提出した作品よりも後に公開される」といったケースもあり得るので、必ずしも番号と公開年月日の順番が一致するとは限りません。

ですので、上のグラフもそうした影響による誤差を含むものですが、大まかな傾向は掴めるかと思います。

こうしてみると、審査提出作品数が、2020年前後の期間で急激に伸びていることがわかります(上述の誤差の問題で、折れ線が左上に向かって進んでいる不自然な部分もありますが)。

一方、近年(特に2023年以降)は伸びが比較的緩やかで落ち着いています。

クリエイター数の増加が一段落したためなのか、

それとも審査が厳しくなったと思われて、撤退するクリエイターや、以前より時間をかけて制作するクリエイターが増えたためなのか、

このデータだけでは判断できませんが・・・

2.公開登録作品数の推移

Audiostockがプレスリリースなどで発表している累計作品数の情報を使います。

「登録作品数が○万点を突破しました」といったような内容の記事が、過去に何度も不定期に発表されているため、こうした情報から公開登録作品数の増加ペースを大まかに推測できます。

これを元に、公開登録作品数の推移のグラフを作ると、以下の通りとなります。

Audiostockにおいて公開登録された作品数の推移を示すグラフ

なお、プレスリリースで発表される作品数について、その集計日は必ずしも明確ではありません。

上のグラフでは、ひとまずプレスリリース日を基準に、各点プロットしました。

このグラフでもやはり、2020年前後の期間で急激に伸び、近年は比較的落ち着いていることがわかります。

3.審査提出作品数に対する公開登録作品数の割合

上記1で算出した「審査提出作品数の推移」と、上記2で算出した「公開登録作品数の推移」の関係から、審査通過率を算出したいところですが、両者の作品数のデータそれぞれの正確性の問題の他、以下の問題があります。

  • 提出されて公開されていない作品には、審査落ちしたもの、一旦公開した後に公開停止したものがあり得るが、審査落ちしたものだけをカウントすることができない

ですので、以下の方法で、審査提出作品数に対する公開登録作品数の割合を確認する程度にとどめたいと思います。

  1. 上記1で算出した審査提出作品数推移の関係から、プレスリリース日に対応する審査提出作品数を補間で演算
  2. プレスリリース日間における、上記で補間演算した提出作品数の変化量と、上記2で算出した公開登録作品数の変化量を算出
  3. 公開登録作品数の変化量/審査提出作品数の変化量×100として、審査提出作品数に対する公開登録作品数の割合を百分率で算出

この通り算出すると以下のグラフの通りとなります。

Audiostockにおける、審査提出作品数に対する公開登録作品数の割合の推移を示すグラフ

極端に変化する部分や100%を超過する部分があったりして、やはり正確なデータでないことが影響していそうですが、およそ60%前後とみてよいでしょう。

こうしてみると、審査を通過した作品数の割合もさほど低いわけではないと推測でき、審査の厳しさというのも、相対評価的な意味での競争の激しさというより、絶対評価的な意味での基準の高さが影響しているように思います(審査提出作品数に対する公開登録作品数の割合が5%、10%なら、(審査通過後に公開停止するケースが非常に少ないと仮定した上で)競争が激しいという言い方もできなくはなさそうですが)。

4.最後に

以上、Audiostockの作品ページやプレスリリースの情報から割り出せる、審査提出作品数や公開登録作品数のデータから、Audiostockの審査の厳しさをうかがってみました。

大雑把なデータから推測するしかない以上、正確性には限界がありますが、Audiostockの審査の厳しさというのは、相対評価的な意味での競争の激しさというより、絶対評価的な意味での基準の高さが影響しているような印象です。

もちろん、公開登録作品の数が増え続けている以上、公開登録作品の中での競争は激化している(作品が埋もれやすくなる)ことは確かですが・・・

今回の記事が、Audiostockに審査提出する上での心構えの醸成に役立つことになれば幸いです。