Audials One 2020を使ってSpotify再生音源を録音してみた感想&レビュー
今回は比較的安価なストリーミング録音&録画ソフトAudials One 2020を使って
- Spotify再生音源を録音してみた結果
- そうした実体験も踏まえた上でわかったデメリットや注意点
などについてお伝えします。
ズバリ、こんな方に特におススメの内容です。
- 「Audials One、そんなに安くて大丈夫か?」と気になっている
- 「Audials One、操作は難しくない?」と気になっている
- Spotifyの再生音源を録音する方法を探している
先に結論をお伝えしておきましょう。
まずは録音結果について。
- 音飛び有無:10倍速&FLACで一度発生、あとは詳細には確認していないが、特に目立った音飛びなし
- 録音音量:デフォルト設定だとCD音源などと比べて小さめ、設定変更でCD音源並になる(聴感判断)
- 曲間分離:概ね問題ないが、1トラック分の長さにばらつきがあったり、無料プランの広告が入ったりすることはある模様
続いてデメリットや注意点。
- 高速録音時は音飛びリスクが上がる(10倍速FLAC設定で一度発生確認)
- (Spotify内)広告は基本的に分離して録音されるが、くっつく場合もある
- あくまで個人で楽しむ範囲での利用に限られる
Audials Oneは基本的には数千円台、つまり音楽サブスク数ヶ月分の料金でSpotifyなどの音楽サブスク音源の録音が可能なソフトなので(2020年11月8日調査時点)、特に
- 音楽サブスクを有料課金しても聴く音楽が限られているため割高感がある
- 音楽は「広く浅く」というより(ある程度)「狭く深く」聴き込みたい
といったような人にとってはお得感が高いのではないでしょうか?
今回は上で挙げたバージョン「2020」を使ってみましたが、これより新しいバージョンも出ていますね。
なお、「録音ソフト」と聞くと、法的な部分が心配になる方もいらっしゃるかと思いますが、
そのあたりは公式サイト内ページ(以下リンク)でわかりやすく解説してくれており、安心して利用できるかと思います。
それでは以下詳しくみていきましょう!
1.録音方法
Audials Oneでは様々な録音方法がありますが、今回私が試したのは、
Spotifyデスクトップアプリ(PC)+Audials One 2020
という方法です。
この方法では
- Spotifyで音楽を再生したときに録音開始
- 再生し終わったときに録音停止
というように、自動で録音開始/停止してくれます。
さらに録音時間短縮のために5倍速、10倍速録音も選択可能です。
これだけでも相当スムーズに録音できてよいのですが、
Audials One側、Spotify側、それぞれ設定をカスタマイズすることによって、より自分に合った録音を行うことができます。
例えばCD並の音量にしたい場合。
以下記事のように、Audials One側とSpotify側の設定を変更するとOKです。
その他、以下記事内で紹介している方法も、目的によっては役立つこともあるかと思います。
2.録音結果
録音の出来栄えで気になる点としては主に、
- 音飛び有無
- 録音音量
- 曲間分離
の3つが挙げられると思います。
録音する以上、音飛びさせずきれいに録音したいと思うのは当然ですし、
音量が小さすぎたりすると他のCD音源などとシャッフルして聴くときに聴きづらくなります。
さらに、曲間もきっちり正しく切れてくれていないと、後々編集が必要になったりして面倒です。
これらの観点で「Audials One 2020」の録音クオリティをチェックしたところ、次のようなことが確認できました。
- 音飛び有無:10倍速&FLACで一度発生、あとは詳細には確認していないが、特に目立った音飛びなし
- 録音音量:デフォルト設定だとCD音源などと比べて小さめ、設定変更でCD音源並になる(聴感判断)
- 曲間分離:概ね問題ないが、1トラック分の長さにばらつきがあったり、無料プランの広告が入ったりすることはある模様
以下それぞれ少し詳しく説明していきます。
2-1.音飛び有無
残念ながら「音飛びを完全に避ける」ことはできないようです。
が、それも設定次第だと思います。
今のところ
「10倍速&FLACで録音したときに一度発生を確認した」
というだけで、
5倍速録音モードでFLAC(Free Lossless Audio Codec)録音の場合だと、
目立った音飛びはなく、きれいに録音できている印象です。
10倍速でも音飛びなく録音できるのが理想ではありますが、
5倍速でも1時間のアルバムを12分で録音できるわけですし、
そもそもSpotify自体、そこまで高ビットレートで録音するような音質で配信されていないわけですから、
5倍速録音モードでFLAC(Free Lossless Audio Codec)録音で、十分実用に耐えうる録音は可能だと思います。
2-2.録音音量
CD並の音量で録音することは可能です。
が、1で述べた通り、少し設定変更が必要となります。
デフォルト設定だと、ファイル形式はmp3、なおかつCD音源とは異なる音量で録音されます(聴感で確認)。
具体的には、元々大きい(J-Pop標準レベル)ものは小さく、小さめのものは大きく録音される印象です(聴感で確認)。
設定方法と録音音量との関係については、以下記事にまとめていますので、気になる方はご参考にしていただければ、と思います。
2-3.曲間分離
FLAC形式にすれば、ライヴアルバムなどで通し再生しても聴感上違和感のない形(体感上ギャップレス)で録音することは可能です。
ただし、曲の切れ目は厳密ではないようで、同じ曲でも録音するたびに微妙に長さが変わっていたりしますので、
もしかするとFLAC形式でも曲間に違和感が生じることはあるかもしれません。
また、曲間で挿入される(Spotify内)広告については、基本的には分離してくれるようになっていますが、場合によっては曲の末尾にくっついてしまうことがあります。
このあたりはまた「オーディオ録音
」-「広告の検出
」などといった設定が別にあるようなので、こうした設定をいじると改善するかもしれません。
理想の録音を追求するにあたっては、まだまだ調査&解明が必要のようです・・・
3.注意したいこと
2で録音した結果についてお伝えしましたが、その結果も踏まえ、Audials Oneを使う上で注意したいことをここでいくつかご紹介します。
- 録音中はPC操作しない方がよい(5~10倍速録音だと特にリスク大と思われる)
- Audials側でSpotify録音を停止するとSpotifyがログアウト状態になる(Spotifyデスクトップアプリ使用録音で確認)
- Spotify無料プランの場合、デスクトップアプリの使用上限時間は30日ごとに15時間なので、録音し過ぎに注意
- とはいえSpotify側の仕様変更で使えなくなる可能性もあり得るので、欲しいものがあるなら早めに録音しておいた方がよい
- あくまで個人で楽しむ範囲での利用に限られる
1つ目は2-1で挙げた音飛びに関する話です。
音飛びが生じたとき、特にPC操作した覚えはないのですが、Audials Oneアプリ上でも10倍速録音設定すると「性能の高いPCが必要です
」といった警告が出ますし、やはり完全放置が最善なのだと思います。
次に2つ目について。
これは単に「面倒」という話です。
どういうわけかそういう仕様になっているので、
「録音したいときは集中して録音する」
という運用が良いかと思います。
続いて3~4つ目について。
Audials Oneの5倍速録音や10倍速録音機能。
録音がはかどるよい機能ですが、調子に乗って録音しまくっていると、あっという間にこの上限に達してしまいます。
等倍(1倍)録音だと、録音に時間がかかるので、「気づかないうちに上限に到達」ということは比較的少なそうですが、
10倍速録音だとわずか1.5時間、5倍速録音でも3時間で15時間分の録音ができてしまいます。
この点、無料プランユーザーは注意する必要があります。
しかし、Audials Oneというのは別にSpotifyの公認を受けたソフトでもありませんから、
「ある日突然Spotify仕様変更によって録音できなくなった・・・」
ということも起き得る話です。
ですので基本的には
「録音できるうちに録音」
というスタンスで臨んだ方がよいでしょう。
既に欲しい音源があるのであればなおのことです。
そして最後5つ目についてですが、こちらについては以下の公式サイト内ページでも「Audials 製品は個人でのご利用に限定したもの
」と記載されています。
Audials Oneは手軽に使えて便利なソフトですが、こうした点を十分確認した上で利用するようにしたいものです。
4.最後に
以上、比較的安価なストリーミング録音&録画ソフトAudials One 2020を使って
- Spotify再生音源を録音してみた結果
- そうした実体験も踏まえた上でわかったデメリットや注意点
などを中心にお伝えしてきました。
ここでもう一度要点をまとめます。
まずは録音結果について。
- 音飛び有無:10倍速&FLACで一度発生、あとは詳細には確認していないが、特に目立った音飛びなし
- 録音音量:デフォルト設定だとCD音源などと比べて小さめ、設定変更でCD音源並になる(聴感判断)
- 曲間分離:概ね問題ないが、1トラック分の長さにばらつきがあったり、無料プランの広告が入ったりすることはある模様
続いてデメリットや注意点。
- 高速録音時は音飛びリスクが上がる(10倍速FLAC設定で一度発生確認)
- (Spotify内)広告は基本的に分離して録音されるが、くっつく場合もある
- あくまで個人で楽しむ範囲での利用に限られる
Audials Oneはあくまで録音&録画ソフトなので、完全なデータは得られないと割り切るべきものですが、それでも
数千円台の価格で(価格はそのときの状況などにより変動の可能性あり)、
「CD並の音量で音質もさほど違和感なく録音できる」点を踏まえると、
「かなりお得なソフトではないか?」
と思いました。
特に、
- 音楽サブスクを有料課金しても聴く音楽が限られているため割高感がある
- 音楽は「広く浅く」というより(ある程度)「狭く深く」聴き込みたい
といったような人にとってはお得感が高いのではないでしょうか?
今回の記事が
- 「Audials One、そんなに安くて大丈夫か?」と気になっている
- 「Audials One、操作は難しくない?」と気になっている
- Spotifyの再生音源を録音する方法を探している
といった方のご参考になれば幸いです。